▼昨日、改選の時を無投票で終え、議会の一員としてまた仕事ができることになりました。
村で最大の課題とわたしがとらえるのは、やはり若者定住と集落を維持できる一定規模人口の維持策(一定規模の数値範囲については私自身のなかにも緒論あり、今はふれない)。それを具体的にはかるためには、やはり村の資源を有効に活用した農林業と、そこからの産物を加工にむすびつける産業振興で雇用確保をはかることと思われます。
資源を活かすということでは、農林業と観光資源を結びつける政策がカギと思い、これには、国内の先進例だけでなく、海外とりわけヨーロッパ諸国における地方を重視する農山村政策なども参考にしながら、日本型の振興策をより創造的にとりくまねばと私は考えます。
村の政策課題としてもう一つ緊急性が求められるのは高齢化社会に対応した政策。とくに、介護体制の充実、家庭では担えない医療と介護度の高い方々の切実な現場の声にどうこたえるかは、全国のどこの地域とも同じように対策が喫緊のものと思われます。
議会と村の政治のしごとでは、他にも大切な課題と村民の要望が山積みされています。が、既存の事業者・事業体や産業の担い手をしっかりまもるとともに、時代の要請や社会のうごきをよく見通した政策ということでは、前述の二つの課題と正面から向き合いつづける覚悟がわれわれ議会にひきつづき求められていると考えます。
改選の内容は無投票という決まり方でしたが、それも議会制民主主義がもつ民意のひとつのかたちです。いずれまた4年間、みなさんにいろいろと教えられながら、謙虚に、初心忘れず、二元代表の一方の役割発揮に全力投入することを、議員の一人として固く決意しているところです。
▼肌寒さで体をややちぢめたくなるほどの昨日だったが、今朝はいくぶんおだやか。集落をつつむ里山のブナ林が、近年にないほどの早さで柔らかな緑をまとうようになりました。