ガキ仲間たちとの昔を想うバライチゴ

家周りのバラエヂゴ(ナワシロイチゴ)が熟れどき盛りとなっています。

子供の頃の私の夏休みといえば、宿題や勉強とは縁がなし。めざしたのはこのイチゴの実と家周りの成瀬川や合居川などでの魚獲り、カジカ突きでした。

イチゴの多かった堤防の蛇籠(じゃかご)にはアシナガバチの巣も多く、イチゴ摘みは巣をまもろうとする蜂の群れとの「たたかい」でもありました。このイチゴを見ると、蜂に顔を刺された翌日、目を閉じられるほどに顔を大きく腫らし、互いのゆがんだ顔かたちを笑い合った日々を思い出します。真紅のバラエヂゴの実は、当時のガキ仲間たちにとって桑の実に続く真夏の自然からいただく最高のおやつだったのです。

▼26日頃から水稲の穂が出始めました。高温が続いたためか例年よりいくぶん早い出穂の始まりです。

茎のなかで穂の源がつくられるとき低温に遭うと北東北地方特有の冷害となるのですが、今年はその心配はなし。むしろ逆に、高温障害の懸念がされる晴天続きの夏です。

穂が出て、穂に花が咲いて、穂が膨らんで傾いて、穂が黄金色に実るこれからは、これまで以上に田んぼに通うときの心が弾みます。ただしそれは、稲が病害虫に冒されず、風で倒伏もせず、健全な田んぼであればのことですが。

台風18号が宮城に上陸し秋田方向へ進んでいます。1951年に統計をとりはじめて以来宮城に台風が上陸するのははじめてといいます。その台風の中心が県南内陸部あたりを直撃の方向で向かってくる様子です。風よりも雨の心配が大きいといわれる今回の台風ですが、果樹では、モモが収穫期をむかえる頃ですので農家の心配を察します。風、雨ともに被害を起こさず通り過ぎてくれるよう願いたいものです。