農に長けた方が逝く

地元集落のIさん(80歳)が急逝されきのう葬儀がおこなわれた。

篤農家として知られたIさんは、長年の牛飼いとともに村特産のトマト栽培でも第一人者の方であり、両部門での技術に長けた方であった。

Iさんの印象が私としてとくに強いのは、村で赤べご(日本短角牛)の飼育が盛んで焼石岳の山塊まで自然放牧をしていた頃、放牧牛の監視人としてつとめていた姿である。

いつの頃だったかIさんに「監視人当時の思い出話をお聞きしたいので」とお願いしたことがあったが、Iさんは誰もがみとめる忙しい方で、体調がすぐれなくなるまでついにその機会をみることがなく旅立たれてしまわれた。今頃は、監視人を代々やられた故人の方々と懐かしい山語りをしているのかもしれない。典型的な村の農業人として尽くされ、そして山菜やキノコ採りと山の大好きだったIさん。心からのご冥福をお祈りいたします。

▼きのうはおよそ4年ぶりに歯医者へ。全体を診てもらいながら歯石などをとっていただこうと予約していての通院。村内に歯医者さんがあり、気楽に通えるのでほんとに助かる。1年に2回ぐらいは通うべきだろうが、つい延ばしのばしにしてしまい4年も経った。

歯の管理ではていねいな指導もしていただき参考になった。他の病気と同じでなにごとも予防が大事。歯の健康を損ねれば万病の元といわれるだけに、半年後の予約はお粗末にせず実行しなければと、汚れを落とすあの機械やカリカリの音などを聞きながら反省した。

▼午後は湯沢雄勝農業委員会連絡協議会へ。お互い来年7月までの任期なので、公選制のもとではなかみ的には今年がいわば最後のフル活動年度となる。

県内でも特徴的な活動とされる連絡協議会の全農業委員研修会はわが村が開催地当番ともなり、それに種苗交換会にあわせて行われる全県の農業委員大会も今年は湯沢が会場となる。委員の新たな選出などに関する情報交換をし合い、「公選制のもとでの終をしっかり」と誓い合って会議を終えた。