「川で泳ぎたい」という小学校4年生の童とともに3日午後は自宅前の川へ。
4年生になると、夏休みの土曜、日曜でも童はあれこれとあってなかなか機会がなく、この日が今夏はじめての大川泳ぎです。
ここの大きな淵(通称・さくらぶち)は、私らが子どもの頃からおとずれた遊びの適所。淵はイワナやヤマメ、川ザッコ(ウグイ)など渓流魚たちのたまり場で、渕尻の瀬には多くのカジカもいます。
童といっしょにこちらも初泳ぎ。カジカやおたまじゃくし、ウルミゴ(この夏生まれたウグイの子)たちにも遊びに加わってもらい、小石の水切りもまじえて二人してひとときの大はしゃぎです。
何十年ほど前になるでしょうか、採石業者によって周囲の河川敷から石や砂利を大規模に採取する事業があって後、この河川箇所の流れ河川敷の様相が大きく変わりました。昔とちがって渕尻の瀬も広くなり、河川敷全体で手軽に歩ける範囲が大きく広がったのです。
ここは、夏はもちろん、春も秋も冬も、童たちにとっては遊びの楽園です。こちらがガキの頃の50数年前も、魚獲り、木の実採り、川遊びなど、ここでの忘れられない夏の日のあれこれが、思い出の引き出しにはいっぱい詰められています。
晴天続きの夏に加え、今は田んぼへの取水を止めていた「中干し」が終わり、出穂の時をむかえた圃場へいっせいに水が取水されています。ですから、おとといまでの川の流れは年間で最も細い様子を見せていました。
平野部のたんぼでは、水が少なくなるこの季節によく行われる「番水(水を順番につかう)」がはじまっているところも先週まではあったと横手盆地・十文字方面の方からお聞きしました。
その水の細くなった川も、先日の雨で増水し、ちょうどいまは通常の夏より流量が多くなっています。村の作物にとっても、平野部の田んぼにとってもあの雨はまさに「恵みの雨」となりました。この様子だと、お盆に帰省されるみなさんにとっては濁流も澄み、流れの量も適度で、川遊びにほどよい清流となりそうです。
こちらは恵みの雨となりましたが、山形の最上地方などをはじめ河川の氾濫による浸水被害が発生。被災の様子を視て、複雑な気持ちになりました。