夫婦?で羽繕い

家の中から勝手口の外をながめたら二羽のカラスが地上に並んでいます。

それだけならどこにでも見られる姿です。ところがこの二羽のうごきは普通見られる様子とは少し違います。しばらく見つめていたら、一羽のカラスがとなりのカラスの羽繕いをしはじめたのです。

ははあ、今は彼らの繁殖期。すでに巣作りを終えてこれから卵を産みつける頃。これはきっとカラスの夫婦で、オスがメスの羽繕いでもしてくれていたのでしょうか。

たかがカラスといえど、こんな仲むつまじい姿を目にすると、心ほんわか温かくなるものですね。

▼チャワンバナコ(キクザキイチゲの仲間)に続きカダゴ(カタクリ)も咲き始めた村です。冬ごもりしていた生きものたちの多くが半年間の眠りから覚め、ツバメも先頃目に入りました。地肌の面積も日毎に増えて、ウドザグ(ハナウドの仲間)やサグ(エゾニュウの仲間)、ヘリザグ(セリサク・シャク)の緑が急速に広がっています。このもえぎの緑葉、森の生きものたちは、新しい命の糧を口に出来て大喜びでしょう。

 

 

 

 

まだウグイスの初鳴きを聴いていませんが、成瀬川が雪解け本番の流れになりましたから、オオルリやキビタキもふくめ、彼らもまもなく姿を見せてくれる頃です。

沢沿い急斜面のヤマモミジも、豪雪の地方ならではのしなやかな樹姿をいっそうひきたて、枝先を空に向け張り始めました。