9日は小学校の卒業式。村内4つの小学校が統合されて後の新生の東小17期目の卒業生は19名。
心配されたようにインフルエンザの猛威は続き、式典に出ることができない卒業生もいて、これにはほんとに気の毒でした。式典には出席、卒業証書を授与されてすぐに退席の卒業生もほかにいて、インフルのために後の祝賀会にも出られなくなった卒業生とそのご家族もおられました。
在校生も、1年と4年は学年閉鎖。閉鎖こそないもののほかのクラスにも幾人か罹患の子がおり、送る子たちも、我々にとってこんなことはあまり体験がないほどの少なさでした。
せっかくのお祝いの式典と祝賀会に出られなかったみなさんのお気持ちを察したところです。この時期のインフルエンザには困ったものですね。
猛烈ウィルスのためにそういう異例なもとでの卒業式でしたが、式典そのものは、いつものように感動いっぱいにすすめられました。卒業生たちの学校生活への思いと、夢や目標を語る言葉、在校生たちの送ることば、全員による「心の中にきらめいて」の歌、そして「さようなら」の言葉に、なんとも頼もしい、子たちの立派な成長の姿を感じました。
▼日曜日の午前は、「村の自然に触れたい」と、娘の友人で秋田市からかけつけた若い女性の方をご案内して家の近くを散策。清水の湧き場所でセモリ(トウホクサンショウウオ)やカエルを見たり、バッケ、ノゼリ、クレソンを摘んだりで過ごしていただきました。
こういう散策がてらに楽しめる里山も村の貴重な資源。これからの堅雪シーズンは、里山からちょっとしたブナの森の深山まで、簡単な雪上歩きで楽しめるところが村にはいっぱい。春先のこの「資源」も村を訪れる方々を増やせる「村ならではの大切な宝」と私は思います。
この冬、ウン十年来のおつきあいの宮城県のキノコ同好会のS氏からご連絡があり、同好会のみなさんが大勢で秋、10月に村を訪れブランに泊まっていただく予定にもなっています。みなさんには何十年か前にも一度泊まっていただいております。そんなことからも、もっと季節ごとの「豊かな村の資源」に目を注ぎ、観光や交流に結びつけていきたいものです。
▼午後は猟友会のノウサギ巻き狩りに招待をいただき、鍋をかこむ夕方の宴会に参加。狩りへの参加者も年を経るごとに少なくなっていますが、今シーズンの猟のこと、クマのこと、新たな話題として取り上げられるようになった村でのシカの出没、湯沢雄勝管内での幾頭ものイノシシ捕獲のことなどが語り合われていました。