村議会常任委員会の村内雪状況視察がきのう執行当局同行のもとで行われ、行動をともにしました。
福井など北陸地方を主にして襲った寒波の直後でしたが、北日本わが村の雪降りはそれほどでもない寒波中休みのような天気の下、午後から村内全体を視察しました。
視察で注意してとくに目を配ったのは、雪崩や法面の雪落下、管理されていない空き家など雪下ろしにまったく手がつけられていない家屋、流雪溝などの水流状態、国道との交差点などを主にした道路の雪壁や公共施設の雪状況などです。
空き家一般ではなく、「管理が放棄されている空き家」が、とくに雪との関連で安全なくらしを脅かしている事例は、それが個人の財産であるだけになんともむずかしい処理課題です。
同じ空き家でも、2~3㍍の積雪荷重が放置され廃屋と化した空き家は、そのほとんどで軒が折れ下がり、窓や戸が破れています。その様は、空き家の場所によっては住民の安心安全のくらしを脅かし、また「美しい村」の名や山村景観にも直接かかわることです。「管理放棄空き家」をなくし、これ以上増やさないために、困ったにとどまる現状からぬけだす「個人、地域、村、県、国として何が必要か」を、もう一度思案の整理をして抜本策を練らなければと思います。
さて、今冬の村の積雪ラインは、雪害警戒部から豪雪対策本部へきりかえるかどうかの境目にあり、次の寒波が「来るぞ」と予報されているこの2~3日後にどれだけの雪が降るかが、豪雪対応としてはある意味での分かれ目となりそうです。
集落ですでに2㍍前後から3㍍近い積雪の村となっています。これだけの積雪になれば、大きな雪崩だけでなく、屋根や法面などわずかの範囲の落雪でも重大な事故につながりかねません。斜面を近くにしての雪のなかでの建設工事も警戒が必要です。これからは、雨と雪の繰り返しが多くなり、雪が緩みます。危険箇所をよく確かめ、知らせあって、油断なく2月、3月をのり切りましょう。