鬼首~鳴子トンネル化で冬の仙台行きが苦でない

所用で二日間、雪のない仙台に滞在していました。

雪道の高速道路は怖くてなるべく走りたくないこちら。これまでの仙台行きは山形東根経由が多かったのですが、国道108号の鬼首~鳴子がトンネル化で大幅に改良されていましたので、今回は秋ノ宮経由で往き来をしました。

二日間とも寒気が緩み道路も快適。こちらの暮らす県南のわが村は位置的には東北のヘソともいわれるいわば中心部。秋田の村といっても仙台までなら岩手県南や宮城の県北山間地方と距離的にはそんなに変わりませんから、北上経由などで遠回りせず古川から高速に入れば時間だけでなく距離的にも「遠い」という実感なく最短感覚で仙台に到着です。

これなら高速料金もほんの少しで済みます(私の軽ジープでたしか片道千円ほど)。あの道路改良では、トンネルの起工式、そして完成後の開通式と出席、国交省東北地方整備局への要望活動でも時々通っていましたが、こうして所用で通ってみて、道路改良のありがたさを、往きも帰りもあらためて思せられた仙台行きでした。途中には、一休み、買い物に手頃な道の駅もあります。

こちらは1㍍をこえる積雪でも、大崎地方の平野部から向こうは積雪ゼロ。ほぼ同じ緯度の地にありながら、奥羽の峰をひょいと越えただけでのこのちがい。冬半年間の雪の有る無し、あるいは雪の多寡、気流と山がつくるあまりにもちがいある景観には、いつものことながら自然の力の大きさをつくづく感じます。

山脈の壁は、冬場には雪をつくる壁であり続けるとともに、夏場は北から村へのオホーツク寒気の流れ込みを弱める壁となり、過去には福島原発事故の放射能気流が入りこむのを防いだ壁でもあったと思います。ブナの森の大山脈は、さまざまなかたちで人々のくらしになんとも大きな影響を及ぼしてくれているものです。