里に積雪前の仙人様の大イチョウと大日向山

寒波がおとずれる前の17日、所用の途中で立ち寄った仙人様の大イチョウです。

この大イチョウ、村ではもちろん、県南でもイチョウとしては樹齢が長い方に入るでしょう。村の象徴「仙人」地区で永きにわたって村や村を行き交う人々の歴史を見つめてきた大樹。一時は「幹に鋸目を入れられ倒されそうになった」というお話を何十年も前に持ち主の方からお聞きしたことがあります。

 

大樹だからでしょうか、成る銀杏の粒がほかのイチョウよりよほど大きく、昔には「ここのイチョウの実がほしい」と特別に買い求めにこられた商い人がおられるほどで、その道では名の通った大樹ということです。

 

 

 

 

 

 

 

▼同じ日に立ち止まって眺めた大橋場からの大日向山と田子内橋(美しい村の象徴の橋)、成瀬川の初冬の景色です。

大日向山のブナはこの日も新雪をまとっていましたが、この写真の範囲のブナの森(村有地で滝ノ沢集落の入会林)だけでも、私の知るクマの越冬穴が二つあり、写真には入らないその周囲の範囲を含めればこの界隈には村のマタギたちが昔から知る冬眠穴だけでも合計5つほどはあるでしょう。

それらは、岩穴、土穴、ブナの根元の穴と、住みかのつくりは多彩で、私が新たにクマと出会ったそのうちの一つの穴は岩と土が組み合わされた見事な高級穴。

今年も、まもなく穴入りの師走が近づいておりますが、果たしてこの穴の今冬の棲み主は、どんな顔と姿をしたクマとなるのでしょうか。