久しぶりに赤滝へ

今年は紅葉の時期の須川高原に一度もあがれないうちに高所は落ち葉の季節となりました。

里の木々も色づき始めましたので「そろそろ、赤滝も燃える景色の頃」と向かってみましたが、滝にもっとも映えるモミジがまだ赤に染まっていません。滝つぼのまわりが錦模様になるのはもう一週間ぐらい先でしょうか。

支流の沢には産卵の時期をむかえたイワナたちがごく浅い淵にまで遡りはじめています。ここでのこんな魚の姿が見られるのもあと何年でしょうか。私が真冬の赤滝におとずれた当時よく立ち寄った大きな輪をつくる見事なシラグヂ(サルナシ)の蔦木にも、久しぶりに近寄ってみました。この蔦も、ブナの大樹も、ながめられるのはあと数年でしょう。

国道からながめる範囲の北ノ俣沢は紅葉が真っ盛り。橋の上からダム工事現場全体を俯瞰し、集落のあった桧山台地の今秋の姿も車を止め目に入れておきました。集落跡地も、刻々と姿を変え、元の様子をうかがえる所はもうほとんどなくなっています。

須川高原や赤滝などとならび村のもうひとつの紅葉の名所合居川渓谷「いずくら」の崖も、色づき真っ盛りまでもう少しです。

道すがら目にした今年生まれたヤマドリの子たちです。こんなに大きくなり、何を目的にしてでしょう、舗装道路上にしばらく立ち止まっていました。まだ親鳥よりは小さいですが、これから木の実でたっぷりと栄養を取り脂肪をつければ、根雪の頃には2羽とももう一回り大きく美しい姿に成長するでしょう。