昔とちがってお米づくりの主要な作業は機械に頼りきりのいま。田植えとちがい秋作業は、雨天だと刈り取りが無理で作業のできる日が限られます。そのため、機械にトラブルのないことが作業進み具合のカナメとなります。
我が家の作業はコンバインで若干の故障がありましたが、農機具屋の熟練職員Tさんによる機敏な措置で短時間でなおしていただき、最も気がかりな刈り取りはまずはスムーズに済みました。作業中、とくに刈り取り時期の機械故障をすばやく修理していただけるTさんは、こちらにいわせれば「田んぼに馳せ参じた神様」みたいな存在。その「神の手」によって壊れたピンが交換され短時間で元通りに直す姿を見ていると、お仕事とはいえほんとにありがたくなるものです。
お米は続いて乾燥調整、籾すり仕事へ移りました。コンバイン、乾燥機、籾すり機械、そしてお米の選別機と、4つの機械それぞれにスイッチを入れる時には「今年も、故障なく、頼むぞ」の思いを込めます。その思いが通じたのでしょう、コンバインの人為による若干のトラブルをのぞきすべてほぼ順調に作動。おかげでなんとか今年の秋作業ものりこえることができました。
我が家の刈り取り作業は終わりましたが、まだ刈り取りされない稲田が今年は広範囲で目に入ります。村の多くが稲をハサに架けた時代、刈り取りを終えないたんぼに雪が降ったことがありました。雪国は10月半ば過ぎとなればそんなこともあり得ます。雨天続きのこの秋、早く、連日の晴天となることを願う日々が続きます。
さて、一部仕上がった我が家の新米。登熟もよくカメムシ被害も心配無しで「もっと悪いと思ったが予想以上に品質はよい出来」と籾すり後の玄米を手にして自己判定しました。出荷米の検査でもやはり立派な1等米となりました。ただし品質とともに大事なもうひとつは収量。まだ一部の籾すりだけですが、籾の量からみて収量はどうもよくないようです。
食味値最高級のあきたこまち新玄米は早速妻によって神棚に供えられ、無事収穫にこぎつけられたことに感謝の祈りが捧げられました。