「日本でもっとも美しい村」連合の一員であるわが村。その一員に加わるためには単に自然景観が美しいというだけでなく、その自然にはたらきかけてきた人々の長年の営み、関わりの有無が資格基準として重視されるといわれます。
奥州市とわが村を結ぶ古道仙北道。我々はその古道を「手倉越」ともよびます。その古道が街道としての役割を果たせなくなってから、山菜やキノコ採り、釣り人、国有林管理の方々などに一部箇所は利用されてきたものの、全コースとなれば荒れがひどく道形のない区間もあり、昔のように道として結ばれ歩くことは久しい間できないでいました。しかし、平成のはじめ頃から、当時の胆沢町やわが村有志の方々などの尽力によってその古道が見事復元されたのです。
そういう経緯をたどった古道が村にある。それが、「美しい村連合の構成員」と呼ぶに値する位置にわが村がランクインをし推される1つの大きな要素となったようです。
その美しい村の象徴、歴史の道を歩く恒例の山行が、きのう、村公民館と村仙北道を考える会の主催で行われました。山行には神奈川や東京、気仙沼、そして奥州市の「仙北街道を考える会」の方々をはじめ30人が申し込まれ、参加の中には、カラコルムなど海外の著名な山を登られた80歳代の横浜の方もおられました。
私も、「道を忘れないように」と5年ぶり4度目の古道歩きに加わりました。お天気にも恵まれた気分爽快の山行様子とこの機会に感じたことを、分けて記しておきたいと思います。