夏至に高級きのこハタケシメジ

成瀬ダムや雄物川改修と四堰改修、県南高規格道路、国道13号横手大曲間4車線化、秋田自動車道4車線化の6期成同盟会合同の要望会が湯沢河川国道事務所できのう行われ、後に成瀬ダム工事事務所に対しても関係する同盟会が要望を行いました。

仙北市以外の県南の市町村すべてが雄物川改修や道路に関係するいずれかの同盟会の構成員であり、この後、28日と29日には東北地方整備局と国会や政府への要望行動も予定されています。地方の6月議会が終わるこれからは、要望活動「夏の陣」のはじまりで、都議選真っ最中の都内、衆参議員会館や各省庁は全国からの要望団でにぎやかな初夏となるでしょう。

▼夏至の21日、毎年秋になればハタケシメジがよく発生する地面にこんなに大きな株がもう出ていました。数多くあるきのこガイド本の中には、希に「ハタケシメジは夏から秋にかけて発生する」と、夏の季節を意識して記された著書もあります。ということは夏に出ていてもとくに不思議ではないことですが、キノコとの出会いが結構多くあるこちらも、ハタケシメジを夏に目にしたのは初めて。

秋とまったく同じ場所に、同じ形と大きさで夏でも顔をだしていたのには、喜びよりもまず少々驚きました。そして、ジワっとうれしさがこみ上げてきました。なにしろ、味の王様ホンシメジとまったく同じか、私などは「ホンシメジよりも株が大きく、量も多く獲れ、歯ごたえがあって味もまことにお見事」と最高級の評価をしているキノコなのですから。

この日お目にかかったのは4つの株。地面に顔を出してから1週間以上にはなっていて、これから朽ちようとするほど大きくなっている姿です。この機会をのがせば食べられなくなるところでしたから、夏至の日の出会いは何かがもたらしてくれた幸運とでもいえるでしょうか。

「夏(なづ)のハダゲシメジ、とぎ(時季)でもねえもの、食うの?」と、妻は初夏のサモダシ(ナラタケ)の時のように少々怪訝な顔をしながら調理していました。が、お椀にはいったそれは、なんとなんと秋モノとまったく同じおいしさと歯ごたえでした。味噌汁に、鍋物に、お吸い物にと、最高級の味をしばらくいただけるとは、これはめずらしい、うれしい自然からのご褒美、お中元です。

ただ、喜んではみたものの、「今、ハタケシメジが獲れるということは、やはり春以来続いた低温の影響なのか」という思案もちらっと頭をかすめ、農作物に負の影響がなければいいのだが、とも思いました。

▼きょうは沖縄慰霊の碑。太平洋戦争末期の72年前、20万人以上の戦没者を出した沖縄戦。東京をはじめとする都市部への大空襲、被爆の広島・長崎と、侵略戦争は国や軍人、民間人の枠をこえ人間の大量殺戮に到り終戦をむかえました。戦争を許すまじ。