田植えを終えて

お天気もなんとかもちこたえた26日、予定通り田植えを始め、翌日には終えました。


 

 

こちらのたんぼは河岸段丘にあって土手が高く、大きな機械だと上がり下がりにもそうとう気をつけないと不安定で危険です。そういうことから、以前には施肥もできる6条の田植え機械を使っていましたが、今はもっとも小型の田植え機にきりかえました。我が家の段々たんぼで動く機械は、「大は小を兼ねる」は通用せず、小こそが能率良しと考えたからです。でも、最近の田植え機械は大きくても軽くコンパクトにできているようで、そういう機械を高スピードであやつる方々を見ると「すごいなあ」と思ってしまいます。


 

 

 

農家といっても稲づくりだけが主な農家では、むかしと違ってこの後のあの難儀な草取り作業がなしです。田植えが終われば穫り入れの秋までに集中した作業は畦の草刈りぐらいですから、まずは気持ちがホッと一落ち着きです。むかしは機械もなくみんな手植え、田植えを終えた往時の人々が「ヨデ」というお祝いの宴を家々で催した気持ちがなんとなく理解できます。

今年も、フジ、レンゲツツジ、ヤマツツジの花を愛でながらの田植えです。作業を終えては、転作田約25㌃に作付けしているワラビを「親戚に送ろう」と妻が手折っていました。

早苗でやっと緑となり水に満ちたたんぼ。一仕事を終えた私も安堵と喜びに浸りましたが、たんぼに生きるカエルやイモリやタニシたちも喜びは同じとみえます。一年ぶりに張られる水を待っていたのでしょう、大きな池のような水のおかげでかれらの行動範囲はぐんと広がりました。