畦塗りはじめ

農繁のため、農業委員会の5月総会はきのう午前8時半から開催。所有権移転や農地中間管理機構を通じての利用権設定にかかわる議案審議などを行いました。新たな体制を選出するための農業委員や農地利用最適化推進委員の公募状況も確認しあいました。

▼会議を終えてから、たんぼの畦塗り作業にとりかかりました。この作業は、一年増すごとに、腰と腕、足への負担を強く感ずるようになっていて、「あど、何年、やれるべぇ」などと、毎年同じようなことを語りながらも結構楽しく鍬を動かしました。畦塗りには、塗り終えた後の仕事の達成感になんともいえない気分よさがあるもので、それを味わいたくて手作業を続けていると言ってもよいほどです。

作業をしているたんぼの脇にはアザミが成長し、トッコ(茎)が食べ頃です。それを見た妻は「こんにゃ、アザミじるだ(夕餉は、アザミ汁だ)」と言い手折りました。おいしく美しい実を結ぶモミジイチゴも、たんぼ用水路脇でいま花が盛りです。

家のまわり100㍍内ほどにもたんぼそばにも、アザミの茎やウルイ(ギボウシ)、ミズ(ウワバミソウ)がいっぱいですから、これからの季節は、味噌汁の具や鍋物に「ちょっと、山菜ほしい」と思えば畑に栽培しているのと同じようにこれら野の菜が利用できます。山里に暮らしていての幸せを感ずるのは、私の場合はこんな時です。

▼先日、里の山で目にしていたおいしそうなアイコ(ミヤマイラクサ)、それにニリンソウとイカリソウの花です。里山では、野草たちの花の競演はまもなく盛りを過ぎようとしていますが、美しさが目につく木々の開花は、ムラサキヤシオツツジに続きレンゲツツジやヤマツツジ、フジ、ミズキなども出番を待っていて、まだまだしばらく続きます。