今年最後の畦草刈りをきのう終えました。
5月からこれが5回目の作業で、こちらは4回でやめようとも思っていましたが、「えねがりのずぎ(稲刈りの時)、クロさ(畦に)、スサあれば(草があると)、邪魔いなって、えぐねぇ。(邪魔になって、よくない)」と妻。それで例年どおり手抜きなし、ほぼ一月に一度のペースでの草刈りとなりました。
平成年代の山間部の稲作では、段差の大きい畦の草刈りがいちばん難儀なしごとになっているといってもよいでしょうか。農家からたんぼを借りて稲作規模を大きくした村内法人組織のみなさんも、作業量の多い畦の草刈りすべてまでには手がまわらず、貸し主の農家がその作業を担うというところが、畦畔面積の大きい地区ほど多いようです。「畦草刈りは、なかなかの労働量」ということが、こういうことからもよくわかります。
草刈りをすべて終えたたんぼを見るのは気分よいもの。この台地で産まれたトンボたちでしょう、オスのしっぽはだいぶ赤色を増しています。稲刈り盛りの今月下旬になれば、いかにも赤とんぼらしい体色になります。
▼行事があったらしく、学校が早あがりだった童が来たので、草刈りを終えてから天正の滝にむかいました。展望所から滝を見下ろしたら「下まで行きたい」と言います。幼児の頃から何度も滝壺まで下りていますから、何か魅力を感じるものがあるのでしょう。
下りる途中、ブナの林にはタマゴモダシ(タマゴタケ)、清水そばの腐朽木には極早生のサモダシ(ナラタケ)、そして滝壺脇の流木にはワゲ(ヒラタケ)があり、ダイモンジソウも花時です。
滝壺に近くなったら童は「泳ぎたい」といいます。目的はこれだったようです。でも、「まず裸足で滝壺の岸に入ってみろ」と言ったら水の冷たさがわかったようで、裸になろうとはしませんでした。
実のついたミズ(ウワバミソウ)も二人で少し採り、滝とお別れ。童は今朝の味噌汁で大好きなミズとキノコをいただいたようです。