手作業、田のクロ(畦)塗りの「同士」たち

週末から好天に恵まれ、村ではたんぼの耕起作業が真っ盛りでした。

CIMG3490-1CIMG3501-1CIMG3503-1CIMG3509-1一方、わが家など、畦ぬりを手作業で行う農家はひと足早く耕起を済ませていて、この休日には我が家も畦塗りに精を出しました。

近年は機械での畦塗り作業が圧倒的に多くなり、わが集落でクワを手にしての畦塗り作業はほんのわずかとなっています。今年86歳になるSさんもそのお一人。また私より2年先輩のSさんご夫妻も同じ「手作業」の同士。

Sさんたちも、一度は機械による畦塗りを試みたことがありますが、「難儀だけれども、やっぱり手作業が一番」というこだわり派。お話をお聞きしたら、クワでの畦塗りをつづける理由はわたしとほぼ同じのようでした。この作業、腰は痛いし、筋肉全体を結構つかいますから、なかなかきつい。でも、難儀したあとできれいに仕上がった畦をみると、なんともいえない達成感がわいてきます。苦労の後には充実感があるのです。

CIMG3703-1作業後には、泥と汗にまみれてやや疲れた体と心を浴槽でいっきにせんたく。わが家の浴槽は露天風呂みたいに外の景色をながめながら入浴できるので、若葉とつつじをながめながら「♪今日の業をなしおえて……♪」などという気分にひたりながら命のせんたくです。

CIMG3477-1CIMG3487-1わが家のつつじも咲きだし芝桜も満開。栽培のゼンマイも採り頃ピークで、わが家も集落のみなさんも庭先でゼンマイもみにはげむ姿がいずこにもみられた休日でした。

CIMG3485-1週末の所用で入道をまわる途中、青葉の山向こうに鳥海山の一部がのぞまれました。展望の効く高所に上がれば別ですが、人里集落から鳥海山をながめられるのは村では入道野頭地区のここからだけ。ここに来ると、かつて鳥海山の頂上から双眼鏡で入道地区を眺めた時のことをよく思い出します。村の方向は、焼石連峰や土倉採石場の山が目印になるのですぐにわかるのです。