きのうは、午前に議会全員協議会、午後は総務教育民生常任委員会による村の指定管理介護施設・特養ホーム幸寿苑とディサービスセンターなるせの運営状況説明をうけた。
全員協議会では、議会改革課題についてさしあたって改革検討を必要とする内容を確認した。おもに議会運営に関する内容が主なので、当座のその任務を議会運営委員会がはたすことにした。
介護施設の運営説明をうけ施設の一部を視察した午後は、いろいろと質問や意見が議員各位からだされた。私なりにとらえればその多くは、村の今後の介護施策の根本に係わることでもあり、つきつめればそれは国の介護政策の根幹に通ずる課題でもある。
その課題とは、「介護保険制度のもとで、介護を必要とする人が必要な介護を安心して受けられる体制をどうつくるか」ということである。後退しているとはいえ一方の医療保険制度と同じような安心できるしくみ(施設から体制まで)を、切実な介護課題でもそれをどうやってつくり村民のねがいにこたえてゆくか。
特養ホームの入所希望待機者の多さは全国どこでも同じで、その一人一人の背後に、ひっぱくする家計をささえながら居宅介護で苦労の日々をおくる多くの家族の姿がうかぶ。「保険はあるが介護が不安(とくに病院からの退院を迫られている痰除去の必要な呼吸器疾患の方などは今々の深刻な課題)」われわれはこの課題にひきつづき直面している。介護離職ゼロなどとさけばれているが、これもかけ声をうらづけるような抜本の国の制度改革には至っていないからだろう、依然として介護職員の確保は全国の課題だ。
村議会としても、まさに村民のみなさんが今々の切実な課題としてとらえている介護施策について、現状をよくとらえた提言もふくめ旺盛な活動がもとめられていることをあらためて感じたところである。