「村のお米(あきたこまち)は美味い」といわれはじめて久しくなっています。
「まあ、そうだろう」程度に受け止めてこれまでそんなに気にしないできましたが、お米をめぐる昨今の情勢のなかで、「同じ(あきたこまち)を同じ値段で求めるなら美味いお米を」あるいは「少々値が張っても、美味いお米を」という方々の声がずいぶん多くなり、わが村産の食味値の高い(あきたこまち)への人気が急上昇の勢いです。
県南平場地帯のある稲作農家が、「自宅で食べるお米は、東成瀬の(あきたこまち)を求めている」という小話をこの間耳にしました。風評の確かさは別にして、そういう話題がごく普通に交わされるほど、村産の食味値の高い(こまち)は評判を呼んでいるそうです。
よそから入る話だけでなく、美味いお米への評価は当方も直に感じています。平場地帯に暮らす多くの親類縁者などがわが家の慶弔事や催事で集まった時、「こごの、まんま、んめぇ(おいしい)」とよく言われます。贈り先からも「おめ方のコメ違う。んめぇ」などということは毎年です。こういう体験は、村のお米づくり農家なら大方あるでしょう。
またある時は、直売所の店頭にならべたお米を食べた方々から「美味しいので、もっとほしい」といわれることが度々ありました。もちろん、ご注文すべてにはとてもとても対応できないでいます。同じ方から繰り返して「また、ほしい」と言われることは、小規模ながら米づくり農家のはしくれの当方としては、これはうれしいものです。
当方は、その度に「なあに、水が、ええがらなんべぇ」などと言ってきましたが、やはり美味いご飯がつくれる大本は、イワナやヤマメ、カジカが棲む安心安全な清流用水に加え、土質、肥培管理、寒暖差の激しい気候などが総合されて、村ならではの「美味しい」とほめられるお米ができるのだと思います。きれいな水でつくられ、なおかつ、おいしいです。
ところで、「村のお米が美味しい」というのは食べた感じの主観だけでなくデータでも明らか。村産のお米は「食味値」が比較して高く、数値の上でも購入される業者さんや消費されるみなさんの間で評価がもう定着しているようです。
ちなみに、わが家の2014年産お米の食味値は79。2015年産は81で、うま味の一指数となるタンパク質も5.7㌫。わが家の米へ「美味い」と寄せられる声も、それは感じだけでなく、ほかの農家と同じように食味数値でも裏づけられているといえそうです。
▼9日は交通指導隊、防犯指導隊の初出式と懇談会へ。例年激しい降雪のなかでの式となっていましたが、今年はめずらしくおとなしい天気の下での催しとなりました。
▼この間、この冬はじめて外での童とのブランコ遊びやターザンごっこに。小学生となり冬遊びはスキーへ向かうようになりましたから、こんな遊びはだんだん遠くなるでしょう。