48回目を数える村産業祭の授賞式が24日におこなわれました。
村の産業祭は、まず一番に収穫の秋をよろこびあうもの。それだけに出品される産物がとにかく多くないと祭りらしい雰囲気が出ません。出品物は厳正な審査を経ての等級定め授賞もあるので、品数多ければ賞もより輝くというものです。
そうしたことへの眼差しが深くなっているからでしょう、村の産業祭には今年も392点の出品物があり、野菜は39作目、注目される食品加工品も伝統の漬け物から新たな産品と18品目も並びました。同じ村内でも、地区によって出品物に大きなひらきがあることに私は関心をもちました。すばらしい産物をつくりあげた皆さんへ心からの感謝とお祝いを申し上げます。
農山村で生きる私たちは、可能な限りその土地でつくられ採られた食べ物を口にし、採算のとれる適地適産の条件にあったものをつくり市場に出し、生活を成り立たせるというのがいつの時代にあっても理想の姿だと思います。
そういう点で村は、お米、畜産、そして野菜、きのこ、花などと、地産地消でも、適地適産でも、いまの時代によくあった軸となる産物をひろくもっています。
お米も、特Aで安住されない食味の高い米づくりももとめられ、「玄米で食味値75以上を基準の米づくり」が村では当然のこととしての努力がすでにはじまっています。畜産も赤べご・短角牛の復活や食肉加工への新しい方向の土台づくりがはじまっています。
受賞されたみなさんとご指導にあたられた関係機関のみなさんのさらなる努力で、村の土地条件、自然によくそなわった「村だからこそできる」農林・加工業の発展がはかられることにさらなる期待をこめながら、お祝いのあいさつをのべました。