あと10数日で彼岸の入りですから、豪雪の村でも春のことばをつかいはじめて不思議でなくなっています。
先日来の雨天もあって、雪解けのはじまりを感じさせるヒラ(全層雪崩)が村の方々でごく普通に見られます。こちらが山菜採りに通う自宅前後の里山でも、すでに雪崩がおきたところや大きなひび割れのある箇所が目立つようになりました。
大川(成瀬川)や小川も流れが少しずつ春色めいて、岸辺のネコヤナギも白さと膨らみがいっそう増してきました。
そんな景色を目にし、春をよびはじめた風を肌に感ずるようになりましたので、「ノゼリを少し摘んでこよう」と湧水そばに向かいました。
まだ摘み頃本番にはすこし早いですが、それでも早春を感じさせる若い芽がポツポツと伸び始めていました。摘んだらノゼリ特有の香りがすうっと吸気のなかに入ってきました。今年も春がやってきましたね。