今週末から強めの寒波襲来が告げられていたので、「その前に村内の雪状況を見ておこう」と、成瀬川最上流部集落の草ノ台や菅ノ台まできのう上がりました。
村には積雪をはかる気象庁のアメダスがないので、村独自の計測を村内4地点で毎日行い、それがホームページで発信されています。
寒中なのに村は除雪なしの日が続いていて、この日の積雪計は大柳集落で最深の115㌢。菅ノ台集落はそこよりも少し多いでしょうが、今年は今のところはこんなに少ない雪状態です。いつもの年の今頃の菅ノ台集落なら、入り口の道路脇には除雪された雪のカベが高く盛り上がり、そこにあがらなければ家々が望めないのですが、今年は車から下りなくても4戸の家すべてが目に入ります。草ノ台集落もこんな雪の様子です。
谷地のTさんの夏秋トマト栽培ハウスも、雪と「たたかう」1つの村の指標として毎年ここで雪状態を紹介していますが、そこも今年は雪がこれだけです。
ただし、村の積雪はこれから増すのが普通で、あくまでも「今のところは」雪が少ないということです。前述したように来週から月末にかけての寒波がどれだけの積雪をもたらすのか、まだまだ油断はできませんので。
きのうまでは、連日の雨天や暖気で成瀬川も合居川も今の季節にはめずらしいほどの流量です。12月とちがい1月にはいっては降雪も少なく、流雪溝をはじめ水で消融雪するみなさんは「今年は、助かる」と思っているでしょう。
道路沿いでウメボドゲ(ツルウメモドキ)の実とヤドリギの実が目に入りました。よく鳥たちに食べられずまだ残っていたものです。ウメボドゲの蔦の低いところは一部が雪に埋もれていて、そこには実を食べに寄ってきたノウサギの足跡もありました。ウメボドゲの実は鳥たちにとってはあんまりおいしい実ではないのか、木の実の食ではいちばん後回しにされます。
一方、ノウサギはこの実が大好きなようです。でも実の生る多くの蔦は高所にあり、木に登れないウサギはふだんは食べることができません。でも、積雪があればこうして口が蔦に届くようになりおいしい実を食にできるというわけです。