キノコだよりも終わりの季節

明日から師走の1日頃には人里への初降積雪も予報されました。今年もそんな季節となりましたので、過ぎた週末は「これが最後かな?」と、河川敷の散策へ。

散策のお相手をしてくれるキノコは、初冬になっても生長をつづけているユギノシタキノゴ(エノキタケ)、ナメラコ(ナメコ)、ヤマドリモダシ(クリタケ)など。

たまにアシグロタケやオツネンタケモドキも見られ、それらもうどんの出汁用にと少しを手に。

この季節に注意を要するのは国内で悲惨な死亡例のある猛毒のニガクリタケ(キノコの最後の写真)。エノキタケやクリタケと同じ場所に生えていて、それらとの見分けをつけにくく、特に老菌になるとどれがどれだか傘の色が似ていて判別がむずかしくなります。

エノキタケがあまり採られないのは、こうした猛毒キノコと間違えるのを警戒するからだとも思われます。なにしろ、おいしい食キノコと猛毒キノコが並んで生えていることもあるのですから。食への安易な判断で命を危うくすることだけは避けたいものです。

「今年最後の小春日和だろう」と思えたきのうもまた家周りを散策。雪のない落葉後の野原散策はとっても気分良し。

家のまわりで散策がてらに木の実を目にしキノコを採り、湧水に育つノゼリを摘み、日毎に緑を増してきたクレソンをながめたりしていると時の経つのを忘れます。身と心が自然に癒やされているありがたさ、山の村に暮らすうれしさを感ずるのはこんな時です。