岩手奥州市胆沢区の「仙北街道を考える会」と、村の「仙北道を考える会」の方々による恒例の仙北街道踏査行(踏査参加は20人をこえた)がきのう行われ、夕方の交流会に向かいました。
私も村の会員の一人ですが、なかなか踏査行には参加できず、今回も交流会のみへの参加。
秋田側からはじめて一般参加された横手市の方には、先年あることでお世話になったIさんもおられて、人、歴史、山行というものが結ぶ思わぬ縁のふしぎさを感じた夕べでもありました。
名のある日本史を紡ぎつづけた国内有数の古のブナ街道にかける双方会員の熱意はたいしたもの。胆沢から参加していただいた長年おなじみのみなさんとの交流は、2時間があっという間に過ぎるほどの貴重なひとときとなりました。
胆沢側・大寒沢林道の車両通行が以前のように通常ではないようで、それが街道の踏査にも様々な影響をあたえているという課題があることを知りました。胆沢ダムから一ノ関方面に通ずる林道が秋には全ての整備を終えて開通されるというはこびを以前に別の筋からお聞きしました。
この林道が見事に改良整備されているだけに、そこから分かれて街道に向かう大寒沢林道も早く円滑な通行ができるよう、関係機関、行政の尽力が期待されています。街道は、ブナ原生林を主とする森林生態系保護地域のどまんなかを通り、日本海側と太平洋側を結ぶ国内では稀というほどの特徴をもった古道なのですから。