こちらの同級生や同窓生たちには、花卉栽培や野菜栽培、法人経営などずいぶんと篤農家が多く、夏秋トマト栽培に専念しているSさんもそのお一人。
そのSさんは、冬の農閑期に「少しでも何かを作る」とトマト栽培用のハウスでホウレンソウを栽培しています。春まだ寒い村でつくられるホウレンソウは甘みがあってとってもおいしく、しかもその菜は安心安全の無農薬栽培です。
一方の野では、雪解けとともに家周りの土手に芽をだしたヒロッコ(あさつき)。妻は早速摘み取ってカヤギ(貝焼き)汁にしてくれました。むかしのヒロッコカヤギの出汁魚には旬のカド(ニシン)がつきものでした。しかし、味は良いものの小骨のあるカドはどうしても敬遠され、いまわが家のヒロッコカヤギの出汁魚はサバ缶詰に切り替わっています。
無農薬で作られる新鮮なホウレンソウ、野のヒロッコのカヤギと、食卓には春の緑菜、青菜(山菜)がどんどん増えてきて、それを取り入れた体はなんとなく元気さを増してくるように感ずるこの頃です。
▼晴天でやや風があると、杉の花粉がいっせいに放散されます。漂う杉花粉があまりに濃い時など、景色がかすんでしまうほどの春の村です。雪解けの季節は、雪のくにに住む者にとっては歓喜の春なのですが、花粉症アレルギーの方たちにとっては、きっと「つら過ぎる春」「来てほしくない春」なのでしょう。
▼県南高規格道路(高速道路)に関する期成同盟会の監査をきのう行いました。どこの同盟会も同じでしょうが、新型コロナ禍に入ってからは恒例のかたちと規模での活動が制約され、動きは極端に縮小されています。こういう事態をひとつの転機にして、それぞれの組織はあらゆる活動の見直しをすることが求められている気もいたします。とくに必要な行動は何か、変えるべきことはないかについてです。