性暴力被害に悩む子どもたちへの絵本

このブログで幾度かご紹介していた村出身の岡山ミサ子さんが、新年にはいってまた2つの本を共著で上梓されました。

今回出版されたのは「株式会社ともあ」から発行された絵本で、「宿るいのち 逝くいのち」と「はなれるいのち」のふたつ。岡山明日香さんと岡山ミサ子さん親子の共著です。著者はペンネームとなっており、お二人の名前から「あすみさ」と記されています。

絵本はいずれも、社会の深刻な問題となっている性暴力や性被害を受けた子供の心に寄りそった内容で、性暴力被害をとらえる大切なことばが絵と共にわかりやすく連ねられています。子供だけでなく家族や教育関係者など大人にもおすすめしたい絵本です。

これまでもお知らせしてきましたが、岡山さんは我が家のお隣に住んでおられた方です。岡山さんの生家の先代は、私が子供の頃のむかし立派な庭園をもつ「気仙屋」とよばれる旅館で、旅籠屋としてはめずらしく舞台と客席セットの設備をもち、映画上映や芝居一座の興業なども行っていました。後に岡山さんの父親の代になっては建設業が営まれ、私はそこで定時制高校のはじめの頃にわずかの間はたらいたこともあります。

岡山さんは学校を終えると同時に名古屋に移られ、看護師40年、看護部長17年、自殺防止の電話相談10年間で1800人の悩みを聞いてきたという経歴の方で、その電話相談では性暴力被害の相談もあったと、著書への言葉に記されております。

現在は、医療・介護現場を中心に人材育成やコンサルタントを業務とするオフイスJOCの代表をつとめておられます。

子供への性暴力をはじめ、性暴力被害(痴漢もふくめ)に遭い苦しまれている方は世界全体に多く、国内でも、被害に遭われた方々の実態がひろくつたえられています。しかし、この犯罪の特徴から表面に出るのはそれら被害のごく一部で、被害件数はもっともっと多いといわれます。

近年は、被害に遭われた方々も前面に立たれて「性暴力の根絶」をめざす運動が大きなひろがりをみせています。この絵本はそうした運動には直接関われない子供たちにむけての心温かな励まし、ささえとなるものであり、「性暴力とは、どんなことをいうのか」という命題もやさしい言葉と絵で語りかけられています。写真は、2つの絵本を紹介するチラシです。

▼村に7日豪雪対策本部が設置されましたが、除雪を主とする冬期交通対策費が不足見込みとなり、予算補正の臨時会議が必要となりました。きのう総務課長と打ち合わせをし、予算内示会を予定していた18日に臨時会議を開くことにしました。9日には、議会災害対策特別委員会として、豪雪状況の情報協議を行うことにしています。写真は、おそらく今冬の最深積雪となった我が家や、菩提寺・龍泉寺境内の様子です。