これから春までに食す自家用の大根、白菜等の収穫にやっと手をかけました。
晩秋から初冬にかけて農家の交わす挨拶には「でぇご、取ったが?(大根、取り終えましたか?)」の言葉がよく入ります。およそ半年の間に食べる野菜の収穫は、雪国人にとってもっとも大切な冬支度のひとつ。
今年の我が家は「もう少し野菜を生長させてから」と作業を日延べしていたために、いつもの年よりやや遅めの収穫時期となりました。
大根はごく普通の各種漬け物用として2品種、それにたくあん用を1種つくり、白菜もふくめてまずまずの出来で収穫できました。
昔から「でぇご、ねば、冬、越されねぇ(大根がないと、雪国では、冬を越されない)」とやや大げさにいうほど、豪雪の村の住人にとって大根はとても大切な野菜です。しろな(白菜)や夏に収穫したジャガイモもそれに並ぶ大切な越冬用野菜となります。
大根を畝から抜いていたら、ネズミが3匹ほど跳びだしました。大根の一部を食べた跡がありますから、ちょうど今はそれで命をつないでいる様子です。今年は暖かくてなのか、白菜や取り残しのキャベツにはまだたくさんのアオムシさんが活動しています。もし雪が降ったら、このアオムシさんはどうなるのでしょうか。