花壇にハタケシメジ

植木や多年生の花株を粗放ながら生やしている我が家の花壇。

冬を前にそこの片付けで花の茎を刈り取っていた妻が「あッ、ハダゲシメジある!!」と突然喜びを感じさせる声を上げました。そこは国道の側溝すぐ脇。刈り取られた花茎の間に、あっちにひと株、こっちにひと株と食べ頃のハタケシメジがいっぱい出ているのです。

木材が埋もれた所にはハタケシメジが出やすいといわれます。ここは昔の側溝跡に土を深く盛った所。その際にいくらかの木材が混じって埋まり、キノコ菌の発生環境が整ったのでしょうか。花壇で、味覚はキノコ界最高級のシメジが採れるのですからこれはうれしいものです。

それでなくても我が家の周りの草むらはハタケシメジが出やすいところ。ほかにも3年ほど前は建屋軒先すぐそばのミズナラにマイタケが3個出たこともあり、同じように軒先の花木の下にはムラサキシメジも時々カオを出します。

この日の家周りの林や草むらにはほかのキノコたちも。倒木には老菌となったナメコが、柳には晩生のサモダシ(ナラタケ)、それにトヂナメラコ(ヌメリスギタケの仲間)も見られました。

キノコとのつきあいが深いこちらなので、「キノコ菌までもが周りに寄りついてくるのかな?」などと冗談をとばすなか、里の秋はいよいよ深まります。