地元集落でハギモダシと呼ぶハナホウキモドキ(※)が、平年よりおよそひと月ほど遅れて採り頃盛りとなっています。
あまりに発生が遅れていたので今年はダメかなと思っていましたが、雨天続きと少しの涼しさに刺激されて菌が目をさましたようです。
発生状況は平年並みで、生長も採取にちょうどよい状態で出会えました。早速これは塩蔵され、冬のおでん用や鍋モノの具として今年もごちそうになれます。
食卓では、採りだてのハギモダシにミョウガとナスを加え炒め物で早速ごちそうになりました。先日穫ってきたナラトビ(オオミヤマトンビマイタケ)の一夜味噌漬けや佃煮風での味覚も毎日楽しんでいます。こちらはまるで軟らかな肉かホタテのような食感です。
※ハナホウキタケは毒キノコとされていますが、それとよく似ているハギモダシ(最近の研究でハナホウキタケとは別種であり、食べられるキノコであることを主張する方が出てきて、ハナホウキモドキという名がつけられています。)仙台キノコ同好会の会誌44号でも、元会長の佐々木勲氏が自身の食体験を交えてハナホウキモドキを紹介しています。ハギモダシが食べられるキノコとして堂々とひろくガイドブックに紹介される日がくるのはそう遠くないと思われます。なにしろ何十年も何百年もおいしく食べ続けられてきたキノコですから。ただし、ホウキタケの仲間は成長度合いによって食毒ふくめて色や形がとても似ている種があります。種の判別に詳しい方でなければ食は避けたほうがよいでしょう。