「秋の花たちが咲き始めの頃だな」と、土曜日の午後、雨の前の須川高原(標高1100㍍ライン)に上がりました。
この日の高原は濃霧で、行き交う車はみなヘッドライトが必要。その霧の中イワカガミ湿原に立ち寄ったら、エゾオヤマリンドウとウメバチソウが咲き始めていました。イワショウブやシロバナトウウチソウなど夏の花たちも霧のなかで風に揺れていました。
イワカガミ湿原は年々低木類やススキ類などの植生が侵入範囲をひろげていて、リンドウの株が激減しています。あれだけ多かったリンドウがこんなに急に少なくなっているのは意外でした。
湿原には高貴さを思わせるサロメチールの香りあふれるシラタマノキの実がいっぱいで、赤色を増してきたモウセンゴケも目をひきつけます。ススキやオオカメノキの仲間たちも秋色を濃くしてきました。
道路沿いのナナカマドはずいぶん枯れた葉っぱが目立ちます。今年はこの葉っぱを食べる虫が大発生したのでしょうか。