最強の水田雑草退治

きのう、おとといは、久しぶりに田んぼの泥の中を歩き雑草除去に集中しました。

退治に向かった雑草は、初・中期の除草剤散布ではほとんど除草効果のない「ビッキ(カエル)の鼻通し」と地元で呼ぶクログワイ。

我が家の田んぼでは、ほかの雑草は一本も無いといってよいほどですが、このクログワイだけは一部の圃場で勢いが強く、毎年、手作業での抜き取りを繰り返しています。

7月に入り、分けつ(稲の茎数が増えること)が終わって中干し(田んぼの水をいったん抜く)をする頃に除草剤で退治する方もおりますが、我が家は除草剤は2度目限りで、後は手作業という訳です。

たんぼの中には、体半分がカエルの姿になったオタマジャクシやミズカマキリ、イモリ、ドジョウがいっぱいです。羽化し始めたボンアゲズ(アカネトンボ)も、まだ軟らかな羽を弱々しく動かして稲の株に止まっていました。ゲンジボタルが羽化する頃、アカネトンボの仲間たちも羽化が始まるのですね。

粘土質で深い田んぼの土は、この時期になると土が締まっていて足を抜くのになかなか大変。これはとてもよい運動にもなります。ただし、足と腰の痛む仕事なので時々休憩をします。田んぼそばの土手にはカンゴの実(クワの実)が熟れ初めています。いくつかの粒を口に入れたら、童の頃の懐かしい日々を思い出しました。

甘~くおいしい実は、食べ始めたらやめられなくなります。これからは、このクワの実をめざしてクマたちが人里により近づきます。横手公園に出没し先日駆除されたという3頭の親子グマも、もしかしたらクワの実を食べに下りて来たのかもしれません。早朝や夕方、道路そばを散歩する方や、田んぼの水回りをする方、山菜採りの方なども、クワの実のある所は要注意です。

田んぼそばではモミジイチゴも熟れ始めています。みかん色の実が連なって熟す様子を見られるのはもう4~5日か、一週間ほど先かな。