この季節になると、部落の基幹用水路やそれに次ぐ用水路、夏の間だけ田んぼに引かれる用水路などの草刈り共同作業が村内いっせいに始まります。
いくつかの水路を重ねて利用している家では、今週はこっちの水路、来週はあっちの水路、その次は部落全体の基幹水路へと、草刈り作業が連続する方も。
年々高齢化が増し、住む人も減ってゆきますから、共同作業に出られる方も次第に少なくなり、山村の暮らしに欠かせない水路をまもる仕事は、ひとつの世帯にかかる負担がぐんと重くなります。加えて耕作されない農地が増え続けると、いろんなところへ負の連鎖がさらに及んでゆくのです。
▼日曜日には、集落の親子会の若い父さんたち4人が城下公園の草刈りをボランティアで行ってくれました。会の毎年の行事としてくみ込まれている奉仕活動で、休日の貴重な時間にありがたいものです。
ここは村が管理する施設ですが、こういう奉仕活動のおかげで公園はきれいすっきりとなりました。こちらも少子化で人数が極めて少なくなっていますが、そんななかでがんばっていただいた親子会のみなさんご苦労様でした。
▼日曜日の朝、わが集落で「キョロロロロローン」のアカショウビンの鳴き声を初めて耳にしました。「おっ、今年も忘れずに渡ってきたな!」と、声のする方向の林を見上げました。里山のマタタビの葉っぱが白くなり始めました。ちょうどその頃にアカショウビンは南のくにから渡ってくるのです。