群生のチヂザグラ(イワウチワ)開花

ブナの森に群生のチヂザグラ(土桜・イワウチワ)がいっせいに咲き始めました。

日曜日、あんまりお天気がよいので「そろそろ、深山入り口のイワウチワも咲き始める頃」と、沼ノ又渓谷国有林沿いの斜面に向かいました。

豪雪の冬だったので国道にはまだ雪がいっぱい。渓谷に落ちたヒラ(底雪崩)の量も平年よりやや多めで、渓流にはヒラでできた厚い雪橋がいくつも見られます。

この季節、午前中なら雪解け水がまだ多くないので、雪の橋を渡らなくても谷に倒れた「枯れ木の橋」などを伝って川を越えることができます。上をよく確かめ雪崩のこない場所を選んで急斜面に上がると、群生していたイワウチワが雪解けにあわせ満開状態です。

雪が解けたばかりでつぼみ状態や、まだ厚い雪に押さえられている群落もあり、ブナの森ではこれから次々と開花リレーがつづきます。

国有林入り口のフクジュソウも咲き始め、カタクリやキクザクイチゲとともに可憐な小花たちの谷を舞台とした花競演がいよいよ始まりです。

渓流の岸辺によこたわる枯れ木にユギノシタキノゴ(雪の下きのこ・エノキタケ)が少し出ていました。初モノをさっそく味噌汁で楽しみました。我が家の冬の食卓では、山菜やキノコは塩蔵や瓶詰めモノが多かったのですが、雪消とともに、エノキタケも山菜も旬の生モノ食へと切り替えの季節入りです。