レンゲツツジ咲き出す

私の集落では本代掻き(植え代掻き)前の畦草刈りを「ノデ刈り」と呼びます。今シーズン第一回目のそのノデ刈りを終えた田んぼは、床屋さんに行った後の頭のようにすっきり。

水が張られている田んぼの脇にはレンゲツツジが3日ほど前から咲き始め、そのあざやかな朱一点が新緑に映えます。わが村の里山に咲くツツジは、ムラサキヤシオツツジとレンゲツツジ、それにヤマツツジ。

この後、一歩遅れて花が咲く紅色のヤマツツジは、我々がガキの頃はお菓子代わりの貴重な食べ物で、花びらをたっぷり摘み取り蜜の甘さと花の酸っぱみが混じった味や、葉っぱについた虫こぶのような塊の味を「もぢっこ(餅っこ)」と呼んで楽しんだもの。

それに比べレンゲツツジは「毒ツツジ」と呼んで昔のガキたちには人気のない花でした。鮮やかすぎるともいえる毒々しい朱色の花は、なるほど花密が毒というだけあって「毒ツツジ」の名がいかにもお似合いです。でもそれは花の食毒のこと、眺めてならばヤマツツジに比べて鮮やかなレンゲツツジの存在の大きさは多くの方々が認めるところでしょう。

今週はこの後に植え代掻き、そして田植えが待っています。週末になればレンゲツツジは花盛りとなり早苗田の脇でさらに朱さを増すはずです。

ツツジが咲きはじめるようになればワラビは採り頃の時期。これからの食卓にはワラビが毎日上がり続けます。

▼15日に開かれた村新型コロナ感染症対策本部の会議の直後にその内容をうけとめ、きのうはその情報を議員各位へ発しました。村のホームページでもその情報は発信されておりますが、7月の村消防訓練大会、公募中だった仙人修行、それに8月の社会福祉大会なども新たに中止が決定されています。

来賓として参加する各団体・組織の総会などもおしなべて中止。構成員となっている組織の総会もすべて全員合意の上「書面議決」で済まされています。組織・団体によっては、あるいは会議の内容によってはこれでよいという訳にはいかないものもあるでしょうが、こういう禍を経た後には、慣例にとらわれずいまの状況にふさわしい総会や会議の持ち方も検討されてよいのかもしれません。