イワナ釣り目につく季節

4月1日から渓流釣りが解禁され、成瀬川や各支流に太公望の姿がよく見られます。

村内のSさんも漁協組合員でイワナ釣りの名手。先日我が家の前で行き会ったら「ほらっ」と釣り上げたいい形のイワナを見せてくれました。Sさんは「オレは、雪解け時のイワナ釣りは、本流よりも支流がいい」という旨を語りました。そういえば、春は、本流よりも支流に釣り人の姿が多いようです。

こちらも古くからの漁協組合員ですが、釣りに行くことは今はほとんど無し。ただ、子どもの時にはよく釣りをしたもので、雪解けの今は、釣りの技の上手下手にほとんど関係なくイワナがよく釣れたもの。エサは、堆肥を積んであった「こえづか」から肥の中に棲んでいるシマミミズ。それをつかまえて家周りの沢の淵で釣り糸を垂れました。

雪解け時のイワナはおなかを空かせているからでしょう、次から次へとごく簡単に大きなイワナが釣れたものです。初心者が釣りのおもしろみを味わいたければ、雪解け時のイワナ釣りは最適といえます。とにかく、技にあまり関係なくよく釣れますから。ただし、釣り達人のSさんはこんな話とはまた別の次元の釣りをされる方ですからね。

▼彼ら渓流釣りの太公望が入る支流の沢は、里山では雪がほとんど無くなり上流でも残雪が少なくなっていますが、例年ならまだまわりは真っ白な頃です。

そんな沢を歩いて私の目にとまるのは、雪崩の急斜面で生長をつづけるモミジ類たちです。重い雪に押さえつけられながらも自身の体をしならせ雪の重みと雪崩に耐えるモミジ。

雪国の木々はおしなべてこうしたしなり強さを特徴としています。それは樹木のみにあらず、豪雪に耐える動物たちにもいえることでしょう。私は、生きるためのしなり強さを木々や生きものたちからも学びます。

▼新型コロナ禍、おととい湯沢雄勝保健所管内で初の陽性患者さんが出たため、村の小中学校も今日からまた休校という判断がきのうされました。

なんぼ外出を自粛といっても3~4月は、就職、進学、異動などをふくめ人の往来がどうしても避けられないことがあったと思われます。その他の経路もふくめ管内には別の媒体路でも新型コロナウィルスが入りこんでいるという前提で基本となる予防策につとめることが必要なのでしょう。ウィルスはすぐそば、誰でも感染する可能性はあるということで。

庁舎・職場内、会議、家庭と、これまで以上にマスク、消毒、手洗い、うがいの徹底につとめなければと思います。とくに手からの接触感染防止が大事のようですので、手すりやドアなどの消毒にもいっそう心がけたいものです。手袋も有効だが、マスクとともにそれも品不足とか。あれも不足これも不足、その主要因は政治、なんとも情けないものです。