冬の間、畑に埋めておいたニンジンやカブなどの根菜類を、雪解けの春に掘り出して食べる習慣は雪国の村に昔からあったもの。
とくに雪の下で冬を越したカブは甘みがあっておいしく、漬け物や煮ものなどで昔はよく利用されたものです。
村でカブといえば、有名なのは伝統野菜の「平良カブ」。特産の漬け物として人気があるこの「平良カブ」を昨年秋に知人からいただいた妻は、それをそのまま畑に埋めておきました。
雪がひと月ほど早くその畑からなくなり、埋めていたカブが姿をあらわした先日、妻は早速それを掘り出し麹で漬け物にしました。何日か経って出来上がった春の平良カブのそのおいしいこと。「平良カブ漬けは春も美味い」のです。