あけましておめでとうございます。
平和共存の象徴ともいえる東京オリンピック、パラリンピックの2020年、令和2年が始まりました。
大宇宙、夜空にまたたくオリオン、見上げる世界の一片にある太陽系、地球、そしてわが列島。自然科学の目でみれば、それらすべては見た目には同じ様であるのに、刻一刻と常に変化していることを我々は知ることができます。
自然と同じように、生命のごく一部である人間と、その人間がつくる社会も、同じ日は一日もないといわれるように時の刻みにあわせて常に変化をつづけています。その社会変化を、後退、負としてしまうのか、それとも前進、発展の道とするか、カギをにぎるのはわたしたち人間の努めいかんにかかっているとよくいわれます。
視野をもっと下ろして、ここは私たちが地に足をつけている東成瀬村。この村の「持続可能なゆたかな自治」のためにも、歴史の歯車を前に進める努めをもつ村民、議会人の一人として、新たな決意で明けた年を歩みたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
▼年明け最初ですので、まずは恒例の日の出です。焼石の頂上から先年拝んだご来光と、そこの高嶺に咲く花々のごく一部を載せて、振りかえりですが今年最初の「自然賛歌」です。よく通った赤滝の一場面も「賛歌」に加えておきます。ご来光の左の頂は北上山地の名峰・早池峰山。もっと左にでんと構えて望めるのは奥羽の北の名峰・岩手山です。
日の出も花も毎年観られますが、やはり、同じご来光、同じ花景色は一つとしてありません。そう思うと、出会った景色がよけい愛おしくなり「よし、また別の出会いをもとめて、向かってみるか」となります。
今年は、久しぶりに焼石へのご来光山行を計画に立てました。計画と言っても、予報を見て「朝は快晴。それに雲海もある」の天気が確実視される前日ぎりぎりに決めての山行となります。オホーツク気団が張り出し、奥羽山脈、胆沢平野、北上山地に広大な雲海のわき上がった時が焼石からのご来光の最大魅力です。行事や農作業などの合間を縫って、そんな恵まれた偶然の朝が果たして何日やってくるか、それも楽しみのひとつです。