里に春を告げた小花たちにかわって私たちの目を楽しませてくれたフジやツツジの花も終わりに近づき、今はガザキ(タニウツギ)や、その木陰にひっそりと咲く純白で気品あるヤマシャクヤクが見頃です。
高原の須川温泉地ではタムシバやムラサキヤシオツツジの花がまっ盛りで、まだタカネザクラも花姿が見られます。これからはサラサドウダンやツリガネツツジが次々と開花し、イワカガミも見事な花群落を見せるでしょう。みんな、高原の絶景をながめながら浴衣姿でも観賞できる花たちで、須川高原温泉や、わが栗駒山荘の温泉を楽しむ方々への自然からのごほうびが高原には満載です。
写真のサラサドウダンは、わがたんぼ脇のご家庭が植えている庭樹。
私は、できれば妻と毎年通いたいと思っている栗駒山麓のシロヤシオツツジ(ゴヨウツツジ)群落に今年は向かえないでしまいました。今年の花の数はどうだったのでしょうか。
わが家のボタンも満開です。今年は花の数が例年より多いようで、これらの種にも何か花の多少に隔年性があるのでしょうか。ボタンは、島根の牡丹島から直接苗木を買い求めてきたもの。市町村合併前のことですから10数年前になりますが、年々、株はたくましくなっています。
このボタン花を目にする初夏は、平成の市町村合併前の管内旧町村をどうしても思い出してしまいます。もう10年という歳月がながれました。我々には、県内市町村の様々な指標は25市町村の大くくりでしか知ることができませんが、合併前の旧市町村ごとに分解した各指標の分析などにも、国や県、マスコミなどをふくめもう少しとりくまれれば、合併の検証に大いに役立つだろうと私は思います。