和歌山で森林環境税創設議員連盟の最後の総会開く

18日~19日と、森林環境税関連の会議があり、羽後町、上小阿仁村の議長さんとともに和歌山へ行ってきました。議会としては全国組織結成以来25年間にわたって続けてきた森林環境税創設を求める運動は、「森林環境税及び森林環境譲与税に関する法律(第198回国会)」が制定されたことで目的を達成しました。

今回の総会では、それを受けて組織の解散(11月末見込み)を議決し、長年の運動を締めくくる場となりました。

この税制度創設運動のさきがけとなったのが和歌山の旧本宮町といわれ、市町村合併後、旧本宮町は田辺市となりました。その田辺市で今回のいわば解散総会が行われることになったのも、歴史の妙な縁を感じます。歓迎のごあいさつと講演のなかで、田辺市長の真砂充敏氏(旧中辺路町長・3枚目の写真)も、その経緯に触れられました。

総会後の交流レセプションでは、全国からの参加者への歓迎ということで開催地のみなさんによる恒例の郷土芸能の披露がありました。それは700年前から近野神社に奉納されてきた旧中辺路町に伝わる「野中の獅子舞」です。華美で、猛々しさとしなやかさを併せもつすばらしい舞いがステージ狭しと繰り広げられました。

台風5号と梅雨前線の西日本への居座りが重なり、「往きは良いが、帰りはどうなるか」とやや不安でしたが、多少の遅れがあったものの空の便はだいじょうぶでした。

飛行高度6000㍍の往きの便では、機長から「ただいま富士山の南を飛行している。」という旨のアナウンスもあり、厚い雲の上に頂近くの一部を見せる富士山がのぞまれました。

実は、確か19日に、山仲間のSさんがツアーで富士山に登る予定のはずでした。「この雲で、うまく登れるのかなぁ」と、6000㍍の空の上から、かつて見事なご来光を拝んだ富士山の頂きを見下ろしました。あの山は花とかを愛でる山ではないので、やはり日本一の高さからのぞむご来光、星空がなによりもすばらしいと、私は思いますからね。(Sさんは、ツアーの一行では頂上行きを断念し途中で戻ったそうですが、ツアーとは別に翌日また行動し、登頂はできたようです)

さて、こちら。帰路には、熊野の古道が縦横にはしる紀伊半島の山々も雲の切れ間から見え、房総半島の上空では、いつも花を贈っていただいている館山の花卉農家Sさん宅方面も、東京湾の岸辺に望まれました。今回は、森林環境税に関する会議行きでしたが、こうして空から見れば、日本という国の森林の豊かさ、世界有数の用材保有国であることがほんとうによくわかります。都市部にも地方にも入る森林環境税。この緑の山をまもるために智慧を出し合い互いによく連携して有効に活用し合うことが求められています。