3度目の田のクロ(畦)草刈り

おとといからきのうにかけては、今シーズン3度目の田んぼの畦草刈り。

この2日間は30℃前後の天気で、ホッとひと安心。それまではオホーツクの寒気が流れ込み、稲穂ができる大事な時だけに、平成5年の「冷害」が頭をかすめました。気温はやや夏らしくなったものの、きのうも県境の峰からはやや涼しげのオホーツクの下り風(東風)が村に吹き下ろしました。

3度目の草を刈られた畦はすっきり。あと半月ほどで穂が出始めるでしょうが、その穂がしっかりとした実を結ぶためには、この10日間ほど夏らしい天気の連続がカナメとなります。オホーツクの気団が南下してこないことを願う日々です。今朝も県境には東寄りの霧が厚く横たわっています。

草刈りをする田んぼそばの道路脇などには、熟れ始めたバラエヂゴ(ナワシロイチゴでしょう)と晩期のモミジイチゴが。摘み取って、ガキの頃を思う夏の味を口にふくみました。

子どもたちの夏休みはまもなく。わたしたちのガキの頃は、夏休みといえば、まずはクマイチゴをはじめこれから熟す木イチゴをめざして野や山に、カジカや渓流魚をめざして自宅前の川や小川へとむかったもの。魚つかまえでは時には県境を越えイワナをめざし胆沢川や焼石沼へも。そんな遠い日の出来事は、もう「昔語り」の域に入ってしまいました。

たんぼの脇ではオカトラノオの花が真っ盛り。何十もの小花を咲かせてひとつの花穂をつくるこの花。近づいてよく見ると、なかなかの風情です。

世間にはあやしげでかつ面白おかしいたとえとして「夜目、遠目、笠の内」などという言葉があります。これは人の姿を対象とした表現でしょうが、自然の景色でも、たとえば紅葉などのように近づいて見るよりもやや距離をおいて見たほうが美しい「対象」もあるものです。でも、このオカトラノオは、遠目の群落も見ばえがありますが、近づいて見ることをおすすめします。ごくありふれた野の花ですが、見応えがあります。

過ぎた海の日、わずかの時間でしたが、童の保育支援で自宅前の川へ。いつの時代の子も、童は海の子、川の子、水の子。まだ水が冷たく、幼子なので水につかることは出来ませんでしたが、カシカ(カジカ)やビッキキャロ(オタマジャクシ)、カワズ蛙などと戯れ、水面への石投げ遊びに興じただけでも満足の表情でした。