日本固有種の名花トガクシショウマ

深山の雪解けが、ここ数年では例がなかったと思うほど遅れています。

そのおかげで、「もう花の盛りは終わったかも」と半ばあきらめていたトガクシショウマが、18日で花真っ盛りの見事な群生を見せていてくれました。

1属1種、日本固有種のトガクシショウマは、ブナ帯によく見られるやはり固有種のシラネアオイと隣り合わせて咲きます。急斜面が好きな花たちのそばにはゼンマイも畑のようになって群生しています。

ブナ林には、遅咲きのイワウチワやムラサキヤシオの花もまだ見られます。渓谷は雪崩でできた雪の橋がまだたくさんあり、深山への林道は雪崩などによる多量の雪で除雪も例年より遅れています。春先の気温がいつもの年より低かったのでしょうか、おかしな年です