セモリ(サンショウウオ)との出会い

きのう18日は、広域市町村圏組合議会の3月定例会。今年8月末の完成にむけて工事中の新消防庁舎建設などを含む総額約45億5千万円の来年度予算案などをすべて可決し閉会しました。事務局長、会計管理者をはじめ今年度限りで退職となる管理職員もおられ、年度末でもあるので、議会後には年に一度の懇親・慰労の席も設けられました。

▼土曜日、所用の合間、訪れていた童が「サンショウウオを捕りたい」といいます。「お安いご用」で引き受け、自宅前、清水の湧く水辺へ出かけました。この日は堅雪ではなかったのでカンジキ履きでの雪原歩きです。

まわりは厚い雪ですが、通い慣れた湧水の地は水温が一定。冬でも雪が積もらず、おいしい清水が年中勢いよく湧いています。

そこは、礫の多い湧水場所を好むセモリ(サンショウウオ)やサワガニ、カエルたちの絶好の住み処。童と私の早春の戯れ所でもあります。

トットットットッ、サラサラと清水の流れる小石を起こし礫を少しずつかき分けると、まだ冬ごもり中のセモリ(サンショウウオ)やカエルが石の底や礫の隙間からあらわれます。冬ごもりしている割には動きが素早し。体の小さいセモリは、もたもたしているとすぐに行方を見失ってしまいます。湧水に棲むこの小さなカエルも、休眠中だったでしょうが動きは活発です。

 

こちらが子どもの頃は、サワガニ捕りのついでに見つけたセモリもつかまえ、大人たちの真似をして生きたままの「セモリのオドリ食い」を何匹もやったもの。童がまだ小さい頃は、そんなことをこの場所でやって見せたりもしたものですが、さすがに今は、そんな荒肝を抜くような行いは少しひかえています。

「セモリ(サンショウウオ)を生きたままのみ込む人」などを、今時の子どもたちが見たり聞いたりしたらきっとビックリしてしまうでしょう。わが家の童は、私が見せたそういう場面を知っていますから全然なんともありませんが。

湧水に向かう雪原のあちこちには、沢水が流れて雪解けの早い地にバッケ(フキノトウ)がいっぱいです。童とバッケを摘み、ふざけた語り合いをしながら雪原を歩く。春のありがたさを思える日々の出来事が、これからは一日増しに多くなるでしょう。

生きものたちの棲む湧水場所の上部は大きなヒラ(底雪崩)が毎年落ちるところ。今年もすでに一回目のヒラが落ちていて、それは湧水場所にまで達しています。沢を滑り落ちてきたヒラは平地に出るといっきに広がります。これは豪雨による土石流が沢から平地に出る時と似ているでしょう。こういうヒラの動きは、土石流災害予防にも参考になります。