晴れた朝の固雪(かたゆき)時だけでなく、残雪もよく締まって日中でもカンジキなしで雪原を歩けるようになった春本番少し前の村。
過ぎた日曜日もそんな一日で、わが家前の成瀬川は、一年で私がもっとも好きな流れを見せています。
わが河川敷は野の恵みの宝庫。この季節、次から次へと顔を出すユギノシタキノゴ(雪の下キノコ・エノキタケ)をはじめ、今はアザミの芽も見られるようになりました。
雪解けの早いこの春は、もしかしたらあと一週間ほどでコゴミが顔を出し、もう半月も経てばササゴ(細めのネマガリタケノコ)も出始めるでしょう。
キノコに、ありとあらゆる山菜に、イワナやヤマメやウグイ、アブラハヤ、カジカ、スナヤツメ、それに白鳥やカモ、ヤマセミ、カワセミ、シギ、サギ、オオルリ、キビタキなどなど、季節ごとに、この河川敷はわたしに小さな幸せをもたらしてくれる多彩な生態系と親しめる自然公園です。