「微力だけれども無力ではない」の言葉の尊さ

休みがつづいたおかげで、母屋の3度目の雪下ろしをまずは済ませ、作業小屋や農機具格納庫などほかのすべての雪下ろしも終えました。

予報されている今日雨天後の強烈低気圧にともなう寒波、新年最初の来るであろう「大型あまげぇし(雨返し)」による猛吹雪へこれで備えたつもりです。

正月は、そばで暮らしている家族みんなが帰省しともに過ごせる時なのですが、村外の一家族が年越しから正月とインフルエンザに見舞われダウン。今年はみんなそろってのワイワイとはなりませんでした。お聞きしたら、この正月、村内でもインフルエンザで苦しい寝正月を過ごされた方々がおられたようです。まもなく学校もはじまります。ウィルスはまだ猛威をふるっているようですから用心が必要です。

というわけで、顔をみせた童たちとは雪の道を散歩したり、自然河川公園でブランコや雪合戦をしたりと、久しぶりに外でゆっくりと過ごしました。



我が家ではきのう門や神棚などから松をひき、お祝い用の山神さまの掛け軸をはずし、正月気分がかたちのうえでも終わりました。正月寒波の到来予報にあわせて、さあ、こちらも新年の本格稼働開始です。

▼おとといのAKTテレビは、核兵器の特集番組をおよそ3時間放送しました。この類いの内容でこれだけ長時間の放送はめずらしいことなので「どんな内容で伝えるのか、どんなかたちで番組をしめくくるか」と注目しながら視ていました。昨年は国連で核兵器禁止条約が採択されましたが、この会議に唯一の被爆国の日本政府は出席せず、条約への署名と批准も我が国はしていません。

番組はそのことをも伝えながら、削減されたとはいえ今なお人類を何度も絶滅させることのできる大量の核兵器をなくすための努力が、私たち一人一人に求められていることをうったえているように私は受けとめました。

ボリュウムある番組全体の解説と進行役をつとめられた池上彰氏は、放送の最後に広島のある被爆者の声を紹介しました。こちらの聞き間違いでなければそれは「私たちは微力だけれども無力ではない」という旨の言葉でした。なんと心に響く言葉でしょう。一人一人の力は小さいけれども、核兵器をなくす願いと流れは無力ではないのです。「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)へのノーベル平和賞授賞、長い努力の末の国連での核兵器禁止条約採択、「微力だけれども無力ではない」これは、核兵器をなくす運動だけでなく、人類社会の発展にとってもすべてに共通する心得言葉ではないでしょうか。

「非核平和宣言の村」のわが村議会は、昨年末の議会で、核兵器禁止条約への署名と批准を求める意見書提出を全会一致で決め、政府あてに送付しています。