栗の木にマイタケ

今週も記録しておきたいめずらしいキノコだよりがあります。門外の方にとっては食傷ぎみかもしれませんが、おつきあいください。

何が「めずらしい」のかといえば、実は2つのことでめずらしいことだったのです。

めずらしいキノコの役者名はミャゴ(マイタケ)。それもクロフでまだ老菌にならない真っ盛りの株。それが栗の木の根元にあったというのがめずらしさのまず1つ。ミズナラではなくクリの木ということです。普通ミズナラに発生するマイタケですが、稀にクリやウメの木にも出ることがあるとされています。車道脇で人通りのある所なのに、よくこれほど成長するまでどなたの目にも入らなかったもの。

私はミズナラ以外では見たことも採ったこともありませんから、これが初体験。世間は広いですから、クリやウメで毎年マイタケを収穫されている方もおそらくおられるはず。自然界ではごくあたりまえのことでしょうが、実際に出会ってみると「これほんと、信じられない」と一瞬思ってしまうほどに、一人一人にとってはそうは体験できないことです。それで「めずらしい」としました。

めずらしいもう1つは、そのマイタケの出ていた木が自宅そばの栗の木だったことです。それより一週間前の5日には、自宅すぐそばのミズナラでマイタケ3個と出会っていました。それが今度はおなじ自宅そばの栗の木にマイタケです。しかもマイタケとしては最高級の晩生クロフです。重さは約2.5㌔㌘、まだまだ成長する株でした。

アケビの写真を撮ろうと週末の午後散策中のことですから、これもやっぱり「山の女神様が、こちらに授けてくれたのか」と、心の中で「ありがど、ありがど」のお礼をしました。
妻も少々あきれながら「ヤマノガミサマのおがげなべェ」と笑っていました。

茎も傘も充実してきた、やはり家周りで採れる晩生のハタケシメジとともに、王様格のキノコ2つをいっしょにご紹介です。