今年の村のゲンジボタル

東成瀬村ホタルの会は、村内における今年のゲンジボタル発生状況調査を経ての検討会をきのうおこなった。

当方、名前だけの会員登録をしている団体がいくつかあり、ホタルの会も例にもれないうちのひとつ。が、きのうは会にだけは出席した。

調査結果の報告が会長の佐々木克郎先生(前村教育長)からおこなわれた。村のホタル研究や生息環境づくりへの目配り、生息数維持や繁殖に長い間とりくんでこられた方で、「ゲンジボタルの村」を発信するうえでも大きな役割をはたされている。

今年のゲンジボタル発生は、「昨年に比べて初見日(6月2日、田子内巌渓道沿い)、最盛期が早かった。これは春の温暖な気候が影響したと思われる。調査地点15箇所の今年の調査では、昨年より発生確認数が増えたのは3地点、同じが2地点、減が9地点。幼虫を放流した4地点でも確認数が減」という会員による調査内容のまとめが確認された。

あくまでも限られた会員による限られた地点での確認数ではあるが、村内の主なる発生地点をとらえた調査であるので、村のゲンジボタル棲息全体の動向をほぼあらわしているといえるだろう。

日本で最も美しい村連合加盟村のひとつの象徴でもあるゲンジボタル。棲息環境は年々狭められてきている。ホタルの棲息維持には、いまの状況をよくみた新たな人の手と力と考えのきりかえがまちがいなく必要となっている。

「ゲンジボタルは昆虫の一種にすぎないが、その棲息環境そのものを人のくらしと調和させ、まもりつづけるのが美しい村の根本命題」ともいえる。ホタルはすべての環境保護に連なる一つの灯りとなる生きもの。そのための努力が村としても特別の力を入れてとりくまれ、「会」という限られた枠のなかでも地道につづけられてきた。今後も、村民ひとりひとり、美しい村を発信する村全体が、新たな視点でホタル保護にとりくみたいものである。

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CIMG9989-1▼写真は今朝の村。イタヤカエデの黄葉。不動滝、となりあわせる神社の晩秋の一風景です。

ゆたかな条件をいっぱいもつ町へ

27日~28日は、県町村議会議長会の視察研修で宮城県蔵王町に滞在していました。

CIMG9947-1CIMG9966-1CIMG9967-1視察の目的は、通年議会をはじめとする議会活性化や子ども子育て支援事業などのとりくみ等を議長会全体として学ぶこと。

わが議会はすでに通年議会を実施していますが、その際、先行するとりくみを学びにおとずれたのがここ蔵王町でした。ここには後に村当局側もほぼ同じ目的で視察にお世話になっており、当時のお礼をのべながら、重ねてのていねいなご説明と受け入れご対応に感謝しました。

今回の視察では、これまで足を運んだことのなかった土地の観察もできました。それは、蔵王町は、蔵王山地の宮城側にひらけた広大な裾野をもっているということで、ここでは酪農を中心にしてでしょう、観光と畜産、加工品を結びつけた産業が根強く展開されている町でもあるのです。

CIMG9961-1温泉とこけしではひろく名の通った遠刈田という土地でも有名な町ですが、「東北の軽井沢」を連想するような別荘の町、それにふさわしい広葉樹の森が人里すぐからエコーライン方面の山麓中腹までひろがる町でもありました。そんなに遠くない距離で大都市仙台があり、広大な農地がひらけ林野ももつ町なので、豊かな産物がつくられています。農業と観光面をより深く結びつけた新たな発展可能性がとても大きくある自治体だと感じてきました。東北には、自然と社会の両側面で、こういう豊かな条件をもつ地方が所々にあるのですね。

町の図書館も訪れました。年間の図書関連購入予算が約400万円ということで、こういう方面にも意識的に目をむけている政策は、視察一行の関心を集めました。

佐藤長成議長さんや前議長の村山一夫議員さん、松崎良一副議長さん、議会運営委員の馬場勝彦議員さんをはじめ、二日間お世話になりました村上議会事務局長さん、役場職員のみなさんに心からの感謝を申し上げます。

晩秋~初冬は木の実の映えるとき

25日、わが奥羽の脊梁山脈は晩秋2度目の冠雪をみたようで、須川高原の温泉付近の国道も一時通行止めとなるほどでした。

その後わが集落の入道に所用でうかがったら、「おらほでも、雨さ、白いな混ざったけ」と。みぞれがほんの一時降ったことを土地の方からお聞きしました。

CIMG1695-1翌26日、時折お日様が見え隠れするお天気で脊梁に横たわっていた厚い雲が消え、はっきりと雪化粧した三界山が姿を見せました。

深山のブナ帯は落葉をすべて終え完全に初冬の装い。冬眠前のクマたちは、何十年ぶりというブナグリ(ブナの実)の大豊作に恵まれ、そんなに移動しなくても同じ樹下で実をたっぷりと食べつづけているでしょう。

初夏に交尾・受精し、子宮内を漂っていたクマの受精卵は、ブナの実で良質の栄養をとれたおかげで11月には効率よく子宮に着床し、2月頃には、これまでにないほど多くの子グマが誕生する年となるかもしれません。そうなれば、春のタケノコシーズンはもちろんですが、再来年の夏に母グマから離された子グマたちの独り立ちの時は、クマとの出会いが多くなる可能性もありです。

CIMG1688-1CIMG1691-1CIMG1704-1CIMG1699-1CIMG1707-1▼里では、落葉とともに、木の実の美しさを楽しめる季節ともなっています。

わが家のまわりでいま目につくのは、ウメボドゲ(ツルウメモドキ)、サナズラブンド(エビヅルの仲間)、ハギノギ(ニシキギ?)ムラサキシキブ、ノブドウ、ガマズミなどです。

失ったり、あたったり

目的はどんなことであれ、山入りをするとよく山中に落とし物や忘れ物をしてしまうとんまな当方。この間、人里近くの林に入ったときは、宝物のようにしているナタが鞘から抜け落ちたのを気づかず歩き、紛失したことを車に乗る時になってはじめて知りました。

ナタはナタでも、そのナタは阿仁の鍛冶屋さんがうったやや値の張るマタギ鉈。山歩きや遭難救助をふくめ私があらゆる山入り道具の中で、一番大事な次の次あたりに大事にしている宝の道具。それを紛失したことはしばらく妻にも伏せていて、どうも、心穏やかでない日々がしばらく続いていました。

歩いたコースはほぼわかるものの、広い林の中ですからどこで落としたかはわからず、それに地面に横たわったナタの上には落ち葉も重なっているはず。発見はおそらくむずかしいだろうが「雪の降る前に一度さがしに行く」と決めていて、過ぎた週末にナタさがしの山入りをしました。

ナタはありました。車から下りて3分ほど、あきらめていたナタは落ち葉を少しかむりながらもすぐに発見でき、自作自演ながら、よろこびにこちらはしばらくひたりました。

CIMG1608-1CIMG1610-1CIMG1617-1CIMG1620-1CIMG1621-1CIMG1670-1CIMG1676-1CIMG1681-1CIMG1686-1それからです。「ついでに少し林を歩いて見よう」とすぐそばの国道を車がブーンブーンと通る里山のナラ林を歩いたら、まずムラサキシメジが見え、その直後に、里山ですからそんなに太くないミズナラの根元に大きなマイタケが。

これにはこちらもびっくり。食べ物はなんでも晩生種がおいしいし品質も高いといわれますが、きのこのマイタケも同じ。霜の降りる今の時期に稀に採れるマイタケをわが集落では「霜降りミャゴ」と呼び、「最高級の味と質のマイタケ」としてあつかってきました。

しかも、それが、車から降りてすぐの里山の林ですから、驚くやらうれしいやらで、思わず声をあげてしまいました。あげた声音の中身は省きますが、半ばあきらめていたナタが簡単に見つかり、つづいて今度は最高級マイタケ2個を里山の林で手にできたのですから、その時の様子はご想像できると思います。「山の女神様のお導きだな。このミャゴ(マイタケ)をオレに採らせたかったのだろう、女神様は」などと、勝手な筋書きを思わずつくってみたりもするほどに、これはうれしかったです。

ほかにこの日はサクラの枯れ木で里山のナメコも。「山を歩けば何かにあたる」と時々記してきましたが、失ったり、あたったり、仕事と同じで、動くということにはいろんな出来事が待ち受けているものです。

ムキタケ、シモフリシメジ、めずらしくカラマツの倒木に出ていたクリタケ、それに極晩生のサモダシと、この間出会った晩秋のキノコたちも加えておきます。

これぞ村だからこその出来秋のよろこび

48回目を数える村産業祭の授賞式が24日におこなわれました。

CIMG1642-1CIMG1641-1CIMG1640-1CIMG1643-1CIMG1644-1CIMG1645-1CIMG1646-1CIMG1647-1CIMG1649-1CIMG1650-1CIMG1651-1CIMG1652-1CIMG1653-1CIMG1654-1CIMG1655-1CIMG1659-1CIMG1660-1CIMG1658-1CIMG1669-1CIMG1665-1CIMG1666-1村の産業祭は、まず一番に収穫の秋をよろこびあうもの。それだけに出品される産物がとにかく多くないと祭りらしい雰囲気が出ません。出品物は厳正な審査を経ての等級定め授賞もあるので、品数多ければ賞もより輝くというものです。

そうしたことへの眼差しが深くなっているからでしょう、村の産業祭には今年も392点の出品物があり、野菜は39作目、注目される食品加工品も伝統の漬け物から新たな産品と18品目も並びました。同じ村内でも、地区によって出品物に大きなひらきがあることに私は関心をもちました。すばらしい産物をつくりあげた皆さんへ心からの感謝とお祝いを申し上げます。

農山村で生きる私たちは、可能な限りその土地でつくられ採られた食べ物を口にし、採算のとれる適地適産の条件にあったものをつくり市場に出し、生活を成り立たせるというのがいつの時代にあっても理想の姿だと思います。

そういう点で村は、お米、畜産、そして野菜、きのこ、花などと、地産地消でも、適地適産でも、いまの時代によくあった軸となる産物をひろくもっています。

お米も、特Aで安住されない食味の高い米づくりももとめられ、「玄米で食味値75以上を基準の米づくり」が村では当然のこととしての努力がすでにはじまっています。畜産も赤べご・短角牛の復活や食肉加工への新しい方向の土台づくりがはじまっています。

CIMG1663-1受賞されたみなさんとご指導にあたられた関係機関のみなさんのさらなる努力で、村の土地条件、自然によくそなわった「村だからこそできる」農林・加工業の発展がはかられることにさらなる期待をこめながら、お祝いのあいさつをのべました。

青森・外ヶ浜町議会から視察団

CIMG1605-1CIMG1607-1昨日は、青森県外ヶ浜町議会の議長さんと議会運営委員会のみなさんが視察で来村されました。

議会改革、とりわけわが村の「通年議会」についてとりくみの内容をたずねるということが視察の目的でした。

こちらからの説明とそれを終えての質疑応答を通じて、むしろ学ぶのは私たちの側。住民の負託に応えようと懸命な、外ヶ浜町議会みなさんの意気の高さに感服しました。

お泊まりはホテルブランを利用頂くことをきのう知りました。ありがたいことです。前議長さんは全国町村議会議長会の副会長をつとめられた方で、ホテルの経営者でもあります。竜飛岬方面を訪れる機会がもしあったら是非立ち寄ってみたいものです。

▼先日撮りダメしていたキノコ録です。村はそろそろ晩秋にさしかかった、という季節移ろいの雰囲気を知るひとつはキノコ。

CIMG1547-1CIMG1550-1CIMG1553-1CIMG1561-1CIMG1571-1CIMG1573-1CIMG1580-1CIMG1584-1CIMG1544-1CIMG1589-1CIMG1581-1CIMG1601-1晩秋の役者として、その代表格はヤマドリモダシ(クリタケ)とムギダゲ(ムキタケ)。それにムラサキシメジ。ナメコも天然モノならば晩秋のカオ役に加えることができるでしょう。今日は、そのうちのクリタケとムキタケ、やっとカオを見せ始めたムラサキシメジ(写真は紫よりもちょっと白っぽい)です。

甘みのあるすばらしい出し味をもつクリタケは、味噌汁に、おでんなどの具にと、わが家ではとても重宝されるキノコ。ご覧のように1箇所で見事なほどの発生量をみせることもあり、収穫のよろこびも大きいキノコです。

秋の食卓、とくに「味噌汁にキノコの入らない日はない」という、私にとってはうれしい日々が、わが家ではもうしばらく続きます。最後の写真は、鍋に入る直前、ひと皮をむかれたムキタケです。

管内3市町村の議員交流会

湯沢市雄勝郡の市町村議会議員交流会がきのう開かれました。

広域市町村圏組合をも構成する3市町村。湯沢市長、羽後町長、東成瀬副村長にも出席をしていただき、当番地の羽後町で意義ある半日を過ごすことができました。

職務上、首長や議長は各種会議でしょっちゅう顔をあわせます。それにたいして、議員全体同士が、あるいは他の自治体の首長さんと議会全体が交流の席を共にすることはそうあることではなく、情報交換や、行政・議会運営などで他の考えをお聞きし、懇親を深めるうえでこの会は貴重なひとときとなります。

われわれは、いつも東の方面から横手盆地や出羽山地、鳥海山をながめますが、きのうは久しぶりに西の高見台地から穫り入れの終わった雄平の沃野と焼石連峰から和賀岳方面までをのぞみました。会場の五輪坂、いつ訪れてもここは「いい展望の地」と思います。準備と運営にご難儀をおかけしました羽後町のみなさん、いろいろとお気遣いをふくめありがとうございました。

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▼合居川渓谷の紅葉もおそらくいまは色あせはじめたでしょう。先日まっ盛りの渓谷をおとずれた時の写真を追加しておとどけいたします。それに、きのうのわが人里の黄葉もです。

童と過ごした秋の半日

童が学校休みの過ぎた日、「いっしょに遊びたい」という声を聞いてこちらも急きょ仕事の予定を変更、好天の秋の半日を山に谷に川にたんぼにと、フル回転で動きまわりました。

CIMG1435-1CIMG1503-1CIMG1454-1CIMG1469-1CIMG1505-1CIMG1466-1CIMG1481-1CIMG1482-1CIMG1485-1CIMG1498-1最初にむかったのは天正の滝とブナの森。前年に一度滝まで下りているので「滝まで下りてみたい」が童の希望。それにブナの実が大好きなので「実をひろいたい」。沢ではサンショウウオを観察したことがあるので「それもみたい」。キノコやアケビも好きなので「それもとりたい」と、童の目的はいっぱいです。

紅葉の谷と林をながめながら滝壺に下ったら、「あっ、虹だ」と童。こちらはなんにも気づきませんでしたが、滝の瀑布から生まれた霧に木漏れ日が差し、よく観るとうす~い虹がなるほどできています。大人の目ではとらえないところを、童は敏感にとらえるものなのですね。

先に滝まで下っていた高齢の方二人、それに展望台に下ってきた三人の方は童へ「こんにちは」のあいさつ。いずれも隣県の方々のようで、童も「こんにちは」の返礼。こういう雰囲気も気持ちがいいものです。

ブナ大木の下では、しばらくブナの実ひろいです。時々、実を口にいれて「おいしい」。実の美味さをすでに知っていますから、ひろうのもなかなか真剣なしぐさです。

CIMG1519-1CIMG1531-1CIMG1510-1CIMG1513-1帰って今度は成瀬川へ。秋の洪水で川の流れはここでも大きく変化しました。河川敷には砂場がいっぱいできていて、さっそく裸足になっておもいっきりのかけっこ。石つぶての「トビウオ」で楽しんだり、カジカをみたり、流木に出たナメコやブナシメジをいただいたり。川も童のうれしい遊び相手です。

CIMG1532-1CIMG1539-1川の次はたんぼへ。「トカゲをみたい」といいますが、後の予定もあり時間不足でこの日はハチュウ類とつきあう時間はなし。もう彼らも冬眠の直前というあたりでしょうか。生きものの代わりに、かなり大きくなってきたセリ摘みをして二人のレクレーションは終わり。帰り道「今日は楽しかったね」と、満足の表情で言われると、なんだか、こちらがお礼を言いたくなるような心持ちにさせられました。

ほかほか日和の赤滝

CIMG1270-1CIMG1276-1CIMG1282-1CIMG1290-1CIMG1292-1CIMG1294-1CIMG1303-1CIMG1315-1CIMG1321-1CIMG1326-1CIMG1332-1CIMG1367-1CIMG1377-118日、めずらしく娘と二人だけで立ち寄った赤滝です。今年は、村全体の紅葉が、「どうも赤が今イチ」とみなさん認めておられるようで、赤滝も、紅の映えるもみじの色づきがあまりよくないようです。

これから色づきが濃くなる黄のもみじは、いつものような見映えとなるか気になります。

CIMG1340-1CIMG1335-1CIMG1295-1CIMG1388-1CIMG1389-1滝のまわりのブナ林を散策したら、晩秋のきのこヤマドリモダシ(クリタケ)やムキタケが朽ち木によく見られます。ブナの実もすっかり落ち終わり、ブナの落葉も滝のすぐそばまで下りてきました。林のそばには極上の晩秋アケビもいっぱい。

蚊やアブもいなくなり、木々の落葉が始まり終わる晩秋の山や沢は、邪魔者無しの私たちの小楽天地。お天気よしのほかほか日和なら、滝のそばのブナ林でゆっくりと音楽を聴き、熱いコーヒーでもいただきながら読書などできたら幸せでしょうね。

CIMG1392-1CIMG1393-1帰り路、色あせはじめた北ノ俣沢を見下ろしました。わたしたちが絶景と呼ぶ地球上、あるいは宇宙をふくめてまでの景観は、眺める対象との「距離」というものがずいぶん大きな決め手となっているように思われます。

CIMG1397-1CIMG1398-1CIMG1402-1CIMG1413-1この日、通い慣れている林道すぐそばの林に二人で入ったら、コナラ(シモフリシメジ)や晩生のオオヒメジ(村ではネズミヒメジとも呼ぶホンシメジ)がポツポツと。シモフリシメジは、期待したような大発生はまだ見られません。このままのちょっとだけのカオ出しで終わるのでしょうか。

政治、小・中・高校、紅葉と、にぎやかに

過ぎた週末から昨日までは、おもむきのちがう行事がいっぱいでした。

CIMG1214-1CIMG1206-1▼16日は、恒例の年に一度の知事との行政懇談会。以前はそれぞれの議長会が別にくんでいた懇談会。全国のなかで極端に市町村の数が減じた平成合併後の秋田。そういうこともあり、いまは市議会議長会と町村議会議長会が合同で行うようになっています。

この日は、県当局の主なる幹部のみなさんほとんどと、ざっくばらんに同じ場所で言葉を交わせる貴重な機会でもあり、相互の意思疎通や「県政、市町村政発展のうえで互いにどんなことを考えているのか」ということなどを膚で感じ取るうえでも大切な懇談の場となっています。

CIMG1222-1CIMG1237-1CIMG1245-1CIMG1242-1CIMG1247-1▼17日は小学校の学習発表会へ。最初と終わりの部分を参観し、間の時間は増田高校の創立90周年記念式典へ。午後はホテルでの記念祝賀会へも出席です。

子ども仙人太鼓の響きで開会した発表会。入学式の時からすれば心も体もまた一回り成長した1年生のあいさつで始まり、終章の6年生の英語を折り込んだ劇と、全校児童によるふるさとの歌~悠久の風にのせて~の合唱、どれもみんなすばらしく、会場となった体育館は、発表会が終わるまでほとんど退席される方がいません。子たちの成長ぶりがびんびんと胸にひびくひとときでした。

CIMG1427-1▼増田高校の式典では、久しぶりに県民歌と校歌のメロディを聞き唄う列に入りました。私も増田高校出身ですが、学んだのは、全日制ではなく今はなくなった定時制課程の東成瀬分校。式典の印刷物のなかにあった当時の校長先生の名を目にし、今からおよそ半世紀前、卒業式の日にのべられた校長の式辞のはしばしを思い出しました。たしか、その方はF先生だったと思います。

祝賀会では、村の仙人太鼓のみなさんが招かれ宴に華をそえてくれました。朝には童たちの太鼓、祝賀ではその童たちを導く村のみなさんの太鼓、みんな心地よい響きでした。

CIMG1264-1CIMG1266-1▼18日は中学校の東中祭へ。全校生徒68人、人数規模は小さな学校ですが、スポーツ、文化芸術活動と生徒の活躍にはめざましいものがあります。なによりも、一人一人の積極面、個性が豊かに花開けるようにと努力されている姿勢が、発表の随所でうかがわれました。村の将来をしっかりとまもり発展させてゆく力をこの子たちは着実に蓄えている、そう頼もしく感ずる半日でした。恒例の全校生徒による吹奏楽と、やはり~悠久の風にのせて~の全員合唱は、村こそならではの演目で、生徒たちの成長が強く印象にのこりました。

CIMG1169-1CIMG1171-1CIMG1176-1CIMG1180-1CIMG1184-1CIMG1188-1CIMG1195-1CIMG1201-1CIMG0207-1CIMG0001-1CIMG0002-1▼16日、所用の合間に合居川渓谷の紅葉をのぞきました。天正の滝の周囲は予想したように今が色づきのまっ盛り。入道からは、すでに頂が真っ白になった鳥海山が里山の紅葉にうきたちます。わが人里の紅黄葉も今秋あたりが佳境入りというところでしょうか。